年齢に合った遊び方を意識しよう!
「だるまさんがころんだ」「鬼ごっこ」「かくれんぼ」これら子どもの頃の定番だった遊びは、イベントや子どもの相手になるなどの機会がなければ、大人が日常的にすることはなくなります。
これと同様に、猫の遊び方も年齢によって楽しむポイントが変化します。猫が喜ぶ遊びを目指すためには、猫の年齢を意識しながら遊びを考えることも大切です。この記事では、各ライフステージに合わせた猫の遊び方をご紹介いたします。
生後6ヵ月頃までは「じゃれ合い」中心
この時期の猫は、きょうだいや母猫とじゃれ合って遊んでいる時期です。だから、早い段階で引き離されてしまったとしても「じゃれ合い」を求めます。
子猫でも扱いやすい大きさのぬいぐるみや、ボールなどを渡し、ひとりでも十分に楽しめるものがあると良いでしょう。
飼い主さんが遊び相手になる場合は、猫じゃらしを母猫のしっぽのように動かしたり、先ほど紹介した基本の動作を取り入れましょう。
ここで一つ重要なポイントがあります。それは、飼い主さんの手や足を使って直接遊ばせないことです。幼い頃は甘噛み程度で済みますが、成長とともに怪我のリスクが増えていきます。そして、何よりも誰彼構わず噛み付く癖がついてしまいます。
噛み癖を予防するためにも、子猫と遊ぶときは必ずおもちゃを使いましょう。
若い成猫は「狩りを楽しむ」
生後半年を過ぎると、徐々に成猫へと成長していきます。そして、7歳くらいまでは若い成猫に分類されます。
子猫は自ら積極的に遊ぶことが多いのに対して、成猫になるとあらゆるものに興味を持ってじゃれるということがなくなります。しかし、若くて体力があるため、運動しなければエネルギーが余ってしまいます。
猫が深夜の運動会を開催し、ドタバタと走り回る理由の一つとして、余分なエネルギーを消費ことが挙げられます。これを防ぐためには、日中や帰宅後に、飼い主さんが積極的に遊んであげるとよいでしょう。
幼い子猫とは異なり、より狩りに近い遊びをすると運動不足も解消されます。
高齢期の目標は「認知症予防」
猫は概ね7歳を過ぎたあたりから高齢期を意識して、健康管理をすることが好ましくなります。そして、10歳を過ぎたらいよいよ本格的に高齢期に入ります。
高齢の猫は、徐々に身体能力が衰えていきます。本来柔軟性のある体も、硬くなっていきます。ここで、無理をして激しい運動をしてしまうと負担がかかります。
しかし、だからといって刺激のない生活を送ることは、認知症を招く恐れがあります。程よい刺激になる程度におもちゃを振り、手で捕まえさせるなどの簡単な運動をしていきましょう。
まとめ
ここで紹介したライフステージは説明を分かりやすくするための目安です。
猫種によって、または性格や生活環境によって猫の成長具合は異なります。愛猫の心身の発達に合わせた遊びを楽しむことが何よりも大切になります。
どんな遊びを好むかは、飼い主さんが誰よりもよく分かっているはず。愛猫が健やかな毎日を送れるよう、体力を考慮した最適な遊び方をしていけると良いですね。