猫の寿命を縮める『サプリメント』3つ!その理由と注意すべきこと

猫の寿命を縮める『サプリメント』3つ!その理由と注意すべきこと

健康をサポートするためにサプリメントを取り入れている飼い主さんも多いかと思いますが、愛猫に人間用のサプリを与えるのは危険がいっぱい!人間と猫では体の大きさも必要な成分も異なるため、かえって健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。今回は「猫には危険な人間用サプリメント」について解説いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫には危険なサプリメントの成分

様々な種類の錠剤

1.人間用のカルシウムサプリメント

カルシウムは骨や歯を作る大切な成分の1つです。人間の場合では、カルシウムを摂取することでシュウ酸カルシウム結石の予防になるという報告があります。

しかし、これはホウレンソウやタケノコなどシュウ酸を含む食事を摂ることがある人間の場合で、猫の場合は結石の予防には効果がありません。それどころか、カルシウムの過剰摂取によって結石ができやすくなるという逆効果を及ぼす恐れがあります。

2.αリポ酸のサプリメント

「αリポ酸」とは、細胞のミトコンドリアの内でエネルギーを作る際に酵素の活性化をサポートする補酵素の成分です。αリポ酸には抗酸化作用や疲労回復効果などがあり、ダイエットやアンチエイジングのために取り入れる方も多くいます。

人間にとっては嬉しい効果のあるαリポ酸ですが、猫にとっては大変危険な成分です。猫がαリポ酸を摂取してしまうと、重大な肝疾患や低血糖を引き起こすということが国内外で浸透し始めました。猫に危険であるにもかかわらず、なんと猫はαリポ酸を好む傾向があり、飼い主さんのサプリメントの袋を食いちぎって食べてしまうこともあるようです。

人間用のサプリメントではαリポ酸を100mg以上含んでいることが多く、体重3kgの猫ではたった1錠でも危険です。体重1kgに対して60mgの摂取で死亡した報告もあり、αリポ酸の摂取で重篤な状態になっても今のところ解毒剤や特効薬などもありません。

愛猫に毒となるαリポ酸のサプリメントは絶対に与えないようにし、誤食を防ぐために猫ちゃんの手が届かない場所に保管しましょう。

3.ニンニク成分のサプリメント

人間にとって「ニンニク」はただ風味が豊かなだけではなく、疲労回復や活力を増進の効果が期待できる食材です。しかし、ニンニクはネギ科の植物であるため、猫がニンニクの成分を摂取すると中毒を起こす危険があります。

猫には猫用のサプリメントを!

ドライフードに入っている白い錠剤

人間と猫では体の大きさも食べるものも、身体の特性も異なります。人間にとっては健康をサポートする嬉しい成分であっても、猫には毒となる恐れもあります。そして人間用のサプリメントは人間が摂取することを前提としていますので、たとえ猫に害のない成分であっても容易に過剰摂取となりやすいことも危険です。

愛猫には人間用のサプリメントではなく、猫用として作られているサプリメントを選んであげましょう。

まとめ

白い錠剤と猫のイラスト

よかれと思って愛猫に与えていたサプリメントが、逆に愛猫の健康をおびやかすことになったら大変です。人間と猫は異なる種族で必要とする栄養素も異なりますので、人間にとっては健康のために有効な成分でも、猫にとっては命にかかわる毒となってしまう恐れがあります。

猫ちゃんにサプリメントを取り入れる場合には必ず猫用として販売されているものを選ぶことが大切です。そして猫用のものであっても用法・用量を守り過剰摂取に気を付け、あくまでサポート役として取り入れるようにしましょう。

他に薬を動物病院から処方されている場合や療法食を食べている場合は、サプリメントを併用してもよいか、かかりつけの獣医師に確認しましょう。

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