猫と相性が悪い動物
動物好きな猫の飼い主さんは、猫以外の動物とも一緒に暮らしたいと考えることがあるでしょう。
猫がその他の動物と共存することは不可能ではありません。ただ、猫が生粋のハンターであることを忘れてはいけません。
同居するには要注意な動物がいます。ここでは、猫と一緒に生活することが難しい動物の例を3つ挙げてみます。
1.金魚
金魚は水槽の中で静かに暮らす生き物です。一見他の動物と比べると、猫との同居のハードルが低いように思うでしょう。
ところが、猫は動くものに興味を示します。水槽に突進して割ってしまう、手を入れて金魚を外へ出してしまうなどのアクシデントが考えられます。
同居するのであれば、丈夫な水槽を用意しましょう。そして、手を入れられないような対策も必要です。
2.ハムスター
猫にとってネズミは狩りの対象です。ハムスターも猫の目線から見れば、ネズミと同じ捕食の対象です。ただ追い回すだけでは済まなくなる可能性があります。
ハムスターを放し飼いにすることはないかもしれませんが、同居する場合は要注意な組み合わせです。
3.インコや文鳥などの鳥類
ハムスターと同様に、鳥類(特にインコのような小鳥)は注意が必要な組み合わせです。猫は運動能力が高いので、高い場所に鳥かごを置いても襲撃してしまうことがあります。
たとえ遊びのつもりでも、襲われるインコにとっては大きなストレスになります。
狩りの対象になる動物とは暮らせない?
TwitterやYouTubeを見ると、先ほど紹介したような動物と猫が仲良くしている動画を目にすることがあります。それでも極力、同居を避けるべきなのでしょうか?
結論からいえば、相性が悪い動物との同居も不可能ではありません。同居する際は、次のようなことに気を配りましょう。
可能であれば部屋を分ける
部屋を分けられる環境であれば、別室で生活させるようにしてください。顔合わせをする際は飼い主さんが必ず同行し、ケージや鳥かご越しに合わせるようにしましょう。
部屋を分けることで、猫の縄張りを守ることにもつながります。
子猫の頃から同居する
生後3ヶ月頃までの子猫は「社会化期」という時期にあたります。この時期は猫らしい生活を学ぶだけではなく、他の動物に対して仲間意識を持ちやすいという特徴があります。
ハムスターやインコが相手でも、幼い頃から一緒に生活することで仲間として認識できるようになるのです。
「お友達」と教える
猫は言葉の音や雰囲気から、何となく意味を理解することができます。同居動物と同じ空間で過ごす時間に「お友達」と毎回伝えましょう。
襲撃しようとした場合は「ダメ」や「痛い」と軽く注意します。そして再度「お友達」と伝えます。
根気強く継続することで、やがて同居動物も自分と同じように飼い主さんの大切な存在だと理解してくれるようになります。「お友達」として認める行動が見られようになったら褒めてあげることも大切です。
尚、これは筆者が実践した先住インコと猫の「お友達作戦」の成功例です。全ての例に適応するものではありませんが、参考にしてみてください。
まとめ
猫は野生の本能を強く残す一方で、飼い主さんとの関係を大切にできる適応力を持っています。相性が悪い動物との同居には細心の注意が必要なのは事実です。
それでも飼い主さんの接し方次第で、愛猫も同居動物への見方が変わるかもしれません。双方にストレスがかからないように配慮しながら、根気強く「お友達作戦」を決行してみてください。