猫に『魚』を与える時の注意点5つ!絶対与えてはいけない魚介類とは?

猫に『魚』を与える時の注意点5つ!絶対与えてはいけない魚介類とは?

日本では「猫は魚が好き」というイメージが強く、ご家庭で愛猫にお刺身を与えているなんて方も多いのではないでしょうか。お魚がメインのキャットフードもあるように、猫に火の通った魚を与えても基本的に問題はありません。しかし生であるお刺身やその魚の種類によっては注意は必要ですので、しっかり把握したうえで健康的に取り入れることが大切です。

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

猫に魚を与える時の注意点

マグロの刺身

1.メインで与えない

猫が魚を食べることには問題ありませんが、主食として魚ばかりを毎日与え続けると栄養バランスの偏りから健康に害を及ぼす可能性があります。

また注意したい魚の種類として

  • イワシ
  • サンマ
  • サバ
  • ブリ

などのいわゆる青魚があります。

青魚を食べ続けると、イエローファット(黄色脂肪症)という病気を起こす恐れがあります。この病気は青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸を摂りすぎることで皮下や腹腔内にある脂肪が変質し、炎症や壊死を起こしてしまいます。

栄養バランスを考えると猫の食事の中心は総合栄養食のフードにしておき、青魚以外であっても火を通したものを少量トッピングしてあげる程度にしておきましょう。

2.食中毒に注意する

お刺身など生の魚は、菌やウイルスの繁殖によって猫も食中毒を起こす恐れがあります。

サンマなどの青魚を常温で放置すると、アレルギーの原因になる「ヒスタミン」という物質が蓄積されます。

こういったヒスタミンが多く含まれる魚を食べることで、ヒスタミン中毒を起こし嘔吐や下痢、皮膚症状などのアレルギー症状を起こす恐れがあります。ヒスタミンは菌やウイルスとは違い加熱しても分解されないため注意しましょう。

3.アニサキスに注意する

アニサキスは魚介類に寄生する線虫で、1~2センチほどの白い糸状の姿をしており、魚介類の内臓に寄生することが多いです。このアニサキスを生きている状態で食べてしまうと胃や腸の壁に噛みつき、強い痛みを伴う恐れがあります。

愛猫に与える前には加熱するだけでなく、アニサキスがいないかどうか目視でチェックしましょう。

4.アレルギーに注意する

ヒトと同様に魚介類に対する食物アレルギーを持っている子もいます。

初めて猫ちゃんに与える際にはほんの少しだけにし、

  • 嘔吐や下痢がないか
  • 痒みはないか
  • 目や耳が赤くなっていないか

など体調に異変がないかをチェックしましょう。

5.胃腸の弱い子には与えない

胃腸が弱い子にとって、食べ慣れないものを食べると消化器への負担となり嘔吐や下痢など体調不良を起こす原因になることもあります。胃腸をはじめ体調に不安がある子の場合は目新しいものを与えるのは控えた方が安心です。

猫に与えてはいけない魚介類

×の指をするエプロンをつけた女性

猫に危険があるのは

  • タコ
  • イカ
  • カニ
  • エビ
  • ハマグリ

です。

これらを猫が食べるとビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあります。これらの魚介類には「チアミナーゼ」という、ビタミンB1を分解する酵素を多く含んでいるためです。

ビタミンB1が不足すると人間では「脚気」の症状が出ますが、猫の場合も重症化すると歩けなくなることがあります。昔から「猫がイカを食べると腰を抜かす」と言われるのはこのためです。

  • アワビ
  • サザエ

は光線過敏症を引き起こすことがあります。アワビやサザエのいわゆる「肝」と呼ばれる黒い部分には、海藻由来のクロロフィルが代謝された「フェオフォルバイド」という物質が溜まっています。

このフェオフォルバイドが光を浴びると活性酸素が生まれ、耳などに炎症を引き起こすと言われています。

まとめ

見つめるマーブル色の猫

筆者の愛猫はお肉よりお魚への執着が強く、お魚の日には眼がランランとしてしまいます。もしかしたらその香りに「おいしそう!」と反応しているのかもしれません。

みなさんの猫ちゃんの中にも、魚がとっても大好きという子も多いのではないでしょうか。生の魚介類は栄養が豊富で自然な食事というイメージがありますが、お刺身などの生の魚をメインのごはんにするなど常食するのは猫ちゃんの健康を害するリスクがあります。

与えてはいけない魚介類を把握し、あくまで加熱した状態で特別なおやつとして少量を与える程度にしておきましょう。

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