人間のトイレを使う猫ってどんな猫?
まるで人間のように、人間のトイレで用を足す猫がいます。猫といえば砂のトイレが主流ですが、一体何が起こっているのでしょうか?
ここでは、人間のトイレを使う猫の特徴を2つご紹介いたします。
1.飼い主さんの真似をしている
子猫は母猫の行動を真似て成長します。猫も模倣をすることができるのです。人と一緒に生活する猫は、犬のように従順ではないものの飼い主さんの行動を真似ることができます。
トイレまでついてきてしまう猫の中には、見様見真似で人間トイレをいつの間にかマスターしていることがあるようです。
2.学習能力が高い
猫は人間の行動を観察する中で、自分にとって都合の良い行動を学ぶと言われています。真似ることもそうですが、それを真似ることでより多くのことができることを学習するのです。
誰が教えたわけでもないのに、扉を開けるようになることがまさにこれでしょう。自由に好きな部屋へと行き来できることは、猫にとって好都合です。
トイレも、使ってみたところ褒められたとすれば猫も嬉しくなります。猫の学習能力の凄いところは、自分に必要なスキルを自発的に学習できるところです。
続けてほしい行動は、積極的に褒めてあげると良いでしょう。
人間のトイレを使うメリットとデメリット
最近では、人間用のトイレをマスターするためのトレーニングキットも販売されています。使いこなせるようになると、生活はどのように変化するのでしょうか?
ここからは、猫と人間がトイレを共有できるようになることのメリットやデメリットについてご紹介いたします。
なんと言っても楽!メリットについて
トイレを共有できるようになると、次のようなメリットがあります。
- 猫用トイレや砂の代金が節約できる
- 掃除する手間が省ける
主に人間側にメリットが生じるでしょう。猫側のメリットとしては、常に清潔なトイレで用を足せることが挙げられるでしょう。
やっぱり心配!デメリットについて
猫が人間のトイレを使うことには、次のようなデメリットもあります。
- トイレの水で遊ぶ可能性がある
- トイレに落ちる危険性がある
- 猫を介してウイルスが拡がる恐れがある
- 健康状態の把握が難しくなる
大半の猫は水が苦手です。ところが、水に興味を示す猫もいるのでイタズラのリスクがないとはいえません。さらに、誤ってトイレに転落する可能性は否定できず、見守りの必要性が出てくるでしょう。
また、猫はトイレの後に手を洗うことができません。人間用の便座に足が触れることも不衛生になります。猫を介してウイルスが拡がる可能性があるので注意が必要です。そして何より、糞尿から健康状態を把握することが困難になります。
まとめ
猫が人間と同じトイレを使用する背景には、飼い主さんを真似るスキルや、優れた学習能力が関係していると思われます。
飼い主さんへの関心が高い猫であれば、トレーニングをすることで実現できるかもしれません。ただし、メリット・デメリットをよく把握する事が大切です。
猫は本来、砂場をトイレにしている動物です。くれぐれも無理に切り替えようと頑張らないでください。