クリッカートレーニングの基本
クリッカートレーニングは、「クリッカー」と呼ばれる道具を使って行います。
「カチッと音が鳴ったとき=ご褒美がもらえる」と猫に学習させ、歯磨きや爪切りなど猫が嫌がる行為にも応用することができます。
この「クリッカー」には、「いつも同じ音が出る」「他の音に似ていない」「猫が嫌がる音ではない」という特徴があり、「声」を使って行うよりも、効果的です。
今回は、手のひらにタッチができるようになるまでの手順をご紹介します。
手順1:「クリッカー」とおやつを準備する
クリッカーを使ったトレーニングでは、「カチッ」と音が鳴ったときに、おやつをもらえると覚えさせます。おやつは、猫がいつも好んで食べているものを使うと良いでしょう。
繰り返し行うと、食べすぎてしまうため、半分に割れるようでしたら、半分ずつ与えましょう。
手順2:クリッカーを鳴らし、おやつを与える
まずは、猫に聞こえるようにクリッカーを鳴らし、すぐにおやつを与えます。
このとき、猫を怖がらせないことが大切。音に驚いているようなら、クリッカーを布に包み、音を調節しましょう。
クリッカーを鳴らし、おやつを与えるという動作を何度か繰り返します。
手順3:棒状のものを準備する
次に、棒状のものを準備しましょう。猫は棒状のものを見ると、鼻をつける習性があるので、これを利用し、トレーニングを行います。
棒とクリッカーを左手で握ります。棒を近づけて、鼻をつけたらすぐにクリッカーを鳴らします。
クリッカーを鳴らしたら、必ずすぐにおやつを与えます。この動作を繰り返します。
手順4:猫が前足で棒に触るまで繰り返す
猫が前足で棒を触るまで、手順3を繰り返します。偶然でも、前足で棒を触ったらすぐにおやつを与えます。
これを繰り返すことにより、「前足で棒を触るとおやつをもらえる」と猫は認識します。
手順5:棒に自分の手のひらを添える
次に、棒とクリッカーを左手で握ります。
棒の先端に自分の右手の手のひらを添えます。そしてクリッカーを鳴らします。猫が棒を触るときに、手のひらにも少し触れるようになったら、猫が前足を伸ばしたタイミングで、棒を引きます。猫が手のひらに触れたら、すぐにおやつを与えます。
これを何度か繰り返します。
そのうちに、棒がなくても、手のひらに触れるようになります。
これで可愛らしい猫のハイタッチの完成です。
まとめ
いかがでしたか?飼い主さんにもかなり根気が必要ですが、出来なくても叱ったりせずに、繰り返しましょう。
「おやつをもらえる」という猫にとって嬉しい体験をさせることで、猫もゲーム感覚で楽しんでトレーニングを行うことができます。ぜひチャレンジしてみてくださいね!