猫が好むキャットニップ
キャットニップとは
『猫にまたたび』という言葉があるくらい、猫はまたたびが大好きなことで有名ですよね。同じように海外では『キャットニップ』という植物が猫の大好きなものとして知られているそうです。『キャット=猫、ニップ=噛む』といった意味をもつキャットニップはハーブ(イヌハッカ)の一種となり、日本では別名『西洋またたび』といわれています。
このキャットニップはまたたびと同じような効果を猫に与えるのですが、強い刺激や中毒症状を与えやすいまたたびと比べると効果が弱いので、近年またたびではなく安全性の高いキャットニップを猫に与える飼い主が増えているそうですよ。
キャットニップの効果
キャットニップを猫に与えるとどのような効果が期待できるのでしょうか。
- リラックス効果
- 活発になる
- オモチャに興味をもちやすくなる
- しつけに利用できる
といった効果を得られやすいそうです。またたびとほぼ同じ効果があるといえますね。たとえば愛猫にもう少し運動させたい!と感じたときはオモチャにキャットニップの香りをつけると愛猫がオモチャに興味を示しやすくなり、いつもよりも遊ぶ時間を増やして運動不足を解消することができます。
また、愛猫が壁や家具で頻繁に爪を研ぐ場合は爪研ぎアイテムにキャットニップの香りをつけることで爪研ぎアイテムで爪を研ぐように誘導することができるといえるでしょう。このようにキャットニップを上手く使えば愛猫との生活で生まれる悩みを改善できることが多いようですね。
注意点1:攻撃的になることがある
猫と飼い主、両方に有り難い存在となるキャットニップですが、いくつか注意すべきこともあったりします。キャットニップを与えるとまたたび同様に猫が興奮しやすくなってしまうことがあり、一時的に攻撃的になってしまうことがあるそうです。
多頭飼いをしている場合はキャットニップを与えるとケンカしてしまった!という思いがけないことが起こる可能性もありますので、初めて与えるときは少量だけ与えて様子を見るようにしてくださいね。
注意点2:嘔吐・下痢などの症状がでることがある
キャットニップは基本的に猫にとって安全なものとなりますが、猫の体との相性が悪ければ嘔吐や下痢といった症状が出てしまうことがあるようです。その他体調不良の原因になることもありますので、愛猫に初めて与える場合は少量与えたあと問題がないかよく観察するようにしましょう。
注意点3:種子を与えるのは絶対NG
キャットニップは白色や紫色の小さくて可愛らしい花を咲かせるハーブで、ハーブティーとして服用すると人間にも様々な効果を与えてくれるので、自宅で栽培している。という人はいると思います。
もしあなたも「せっかくなら愛猫には新鮮なキャットニップをプレゼントしたい!」という思いで、キャットニップをご自身で育てたいのでしたら『種子』は絶対に愛猫や野良猫が口にしないよう気をつけてください。
なぜなら、猫にキャットニップの種子をたくさん与えると、呼吸困難や中毒症状が出て猫の体に悪影響を与えてしまう危険性が高いからです。
注意点4:妊娠中の猫・てんかん持ちの猫には絶対NG
安全性の高いキャットニップですが、猫の体の状態によっては毒になってしまうことがあります。特に『てんかん持ちの猫』と『妊娠している猫』にキャットニップを与えるのは絶対NGです。
アメリカにてキャットニップを与えたラットが発作を起こしやすくなったという研究結果があり、アメリカ獣医療協会が『てんかん持ちの猫』にはキャットニップの使用をしない方が良いといっています。
https://talkinpets.com/new/latest-items/item/1309-crazy-for-catnip.html
また、キャットニップには月経を促進する通経作用がありますので『妊娠している猫』に使うと悪影響を与えてしまう危険性が高くなってしまいます。ですので、妊娠中の猫には絶対に与えないよう気をつけてくださいね。
「愛猫は持病をもっているけれどキャットニップを与えても良いのかな?」と感じた場合は、念のため動物病院で相談してみることをおススメします。
まとめ
キャットニップは猫に与えるとリラックス効果を期待できたり、しつけのアイテムになったりする優れものですが、与えるときには少なからず注意すべきことがあるようですね。
猫にとって安全性の高い植物となりますが、悪影響を与えてしまう可能性がゼロではありませんので、愛猫に初めて使うときは体調が悪くならないか時間をかけて観察してあげることを強くおススメします。