猫の爪の構造と自宅での爪切りのノウハウ6つ

猫の爪の構造と自宅での爪切りのノウハウ6つ

猫は爪の出し入れを自由に行うことができます。そのため、狩りの時に足音を立てずに獲物に近付くことができます。また、層構造になっている外側の爪の層が磨耗してくると自然と剥がれ、新しい爪の層が外に出ます。そんな猫の爪の構造や自宅で爪切りをする時のノウハウをまとめました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

出し入れ自由に操れる猫の爪

襲い掛かるライオン

猫は、自由に出し入れできる爪を持っています。爪を隠して足音をさせずに、そっと獲物に近付くためです。

爪を出すのは、獲物を捕まえる時、滑りやすい場所を歩く時、そして木に登る時などです。そのため、飼い主さんによじ登ってきた子猫の爪が皮膚に食い込み、痛い思いをしたという方もおられるでしょう。

猫の爪は武器ですから、爪先が非常に鋭く尖っています。そのため、猫の爪を放っておくと、飼い主さんや他の猫、また伸びすぎると自分自身の肉球を傷つけることもあります。家具に傷をつけたり、まだうまく調節できない子猫が床で滑ることもあります。

つまり、現代の猫にとって定期的な爪切りは、なくてはならないお手入れなのです。

爪の上下を指で挟み、肉球の方からぐっと押して爪を出し、飼い主さんが猫専用の爪切りで切らなければなりません。

猫の爪研ぎ

爪研ぎをする猫

一方、猫はざらざらしたような場所や木製の家具などで爪を研ぎます。

猫の爪の構造は複数の層になっています。一番内側で爪の根元に近い層はクイック(Quick)といって、神経や血管が通っており、うっすらとしたピンク色をしています。その外側に、透明度のある白っぽい爪の層が覆っています。

磨耗して先端が丸くなった爪は、武器や木登りの時に役に立ちません。そのため、猫は爪研ぎをして古くなった外側の層を剥がし、新しく内側にできた鋭い爪の層を外に出すのです。

また爪研ぎには、猫のストレスを発散したり気分を落ち着かせる効果もあると言われています。

つまり、爪研ぎは猫にとって必要な行動であり、やめさせることはできません。

爪切りのノウハウ

1.爪研ぎと爪切りの違い

爪切りされる猫

爪切りと爪研ぎは目的が全く異なります。猫には自由に爪研ぎができる場所を作る必要がありますが、それと合わせて定期的な爪切りも必要です。

2.爪を切る位置

クイックには神経や血管が通っているので、ここを切ってしまうと出血しますし、猫もとても痛がります。爪を切る時には、クイックから2mm程度外側の白い部分を切りましょう。万が一出血してしまった場合は、落ち着いてガーゼ等で止血してください。出血が止まらない場合は、クイックストップという止血専用のパウダーがありますので利用しましょう。

3.猫が嫌がらない爪から順番に切る

後ろ足の爪を切られる猫

一般的に、猫は後ろ足よりも前足の方を触られることを嫌う傾向にあるようです。そのため、まず後ろ足の爪を、その後前足に移り、特に人で言うと親指にあたる部分の大きな爪を最後に切ると、やりやすいことが多いです。

4.最初は1本ずつ切って馴らす

最初から大人しく爪切りをさせてくれる猫はほとんどいません。最初は1本ずつから始め、少しずつ馴らしましょう。ちょっとボゥッとしている時に、さっと1本切るところから始めてみると良いでしょう。

5.猫が爪切りを嫌がる場合

嫌がる猫

爪切りが終わったら、おやつ等で良い思いをさせましょう。ただし猫が抵抗しても、爪を切らずに終わらせないこと。「抵抗すればやめる」と学習してしまいます。1本でも切り、褒めてから終わらせましょう。

ストレスをかけずにさっと終わらせるために、切れ味の悪くなった爪切りを新品に交換するのも大切です。

6.高齢猫の爪のお手入れ

高齢猫はあまり爪研ぎをしなくなり、かつ動かなくなるので、古い爪が剥がれず肥大化して巻き爪になりやすいです。肥大化した巻き爪は、切るのが難しくなるので注意しましょう。

まとめ

狩りを楽しむ猫15540

どうしても自宅でうまく爪切りができない場合、動物病院で切ってもらいましょう。有料ですが、大抵応じてくれます。

しかし自宅でお手入れできるのが一番です。切るところを見ながら教わり、いずれは自宅でできるようになりましょう。

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