1.しつこく触った
「不機嫌サイン」を見逃しているかも
猫ちゃんにおいて一般的に多いのが「しつこく触られた」ことによる激怒です。最初のうちはガマンしていることも多いのですが、イライラし始めると猫ちゃんが「不機嫌サイン」を出していることも。猫の不機嫌サインには、
- しっぽを激しく振る
- イカ耳になる
- 低い声で唸る
- 身体を避ける
などがありますので、このサインが出た後で撫で続けると激怒してしまう恐れがあります。
猫の「愛撫誘発性攻撃行動」
猫の気分はまさに「豹変」しますので、今までゴキゲンだったのにいきなり怒ってガブッと噛んでくることも。これは「愛撫誘発性攻撃行動」と呼ばれる、猫の特性に関係した行動による場合があります。愛撫誘発性攻撃行動とは「撫で過ぎ」によるもので、猫は長時間しつこく触られるのを嫌がりやすい動物なのです。
2.ストレスが溜まっている
「転嫁行動」による攻撃
「転嫁行動」とは、簡単に言えば「八つ当たり」のことです。飼い主さんに怒っているわけではなく、他の猫や何か別の出来事による原因でイライラしてしまったときに飼い主さんに八つ当たりで攻撃してしまうことがあります。
これは猫の心の葛藤による攻撃行動で、イライラの相手に直接怒りをぶつけられない葛藤によって、第三者である飼い主さんが怒りのはけ口となってしまうという流れです。
ストレスが溜まっているのかも
もし愛猫が頻繁に転嫁行動を見せたり、最近やたら攻撃的になったりすると感じた場合には、猫ちゃんが慢性的にストレスを受けている恐れがあります。多頭飼いをしている場合は、他の猫との関係をよく観察してあげましょう。
もしかしたら他の猫ちゃんとの関係性によって、その猫ちゃんが肩身の狭い思いをしてしまっている恐れがあります。また暮らしの中に猫ちゃんにとってストレスとなっている物事がないかを確認してあげることも大切です。
3.痛い部分がある
悲鳴のように強く鳴く
病気や怪我によって痛みを感じているため、撫でたときに怒ってしまっている恐れもあります。猫が痛みを感じているときには、その鳴き声に表れやすいです。「ギャッ!」「ギャー!」という大きく悲鳴のような声で鳴くときは、痛みを感じている疑いが強いです。
痛みが出やすい部位
猫に痛みが出やすい部位には、
- 口腔内
- 関節
- 皮膚
- 内臓
が挙げられます。口の中の痛みでは口内炎や歯周病、関節炎、皮膚病や怪我、内臓では膀胱炎や胃腸炎などの恐れがあります。
すぐ病院へ連れて行くべきサイン
急性的な痛みの場合はすぐに受診する必要があります。急性的な痛みのサインは、
- 横になったままじっとしている
- 特定の部位を触ると怒る
- 背中を丸めて壁やケージに背中をくっつけている
などがあります。このようなサインが出ている場合にはすぐに病院で受診するようにしましょう。
まとめ
猫が「しつこく触り続けると怒りやすい」ということは、猫と一緒に生活しているとなんとなく把握しやすいことに思えます。
しかし猫が激怒するときには、慢性的なストレスや身体的な痛みが原因である恐れもあるため注意が必要です。特定の場所を触ると激怒したり、叫ぶような声で鳴いたり、痛みのサインが出ているという場合にはすぐに受診すると安心です。
また、精神的な理由で攻撃的になっている恐れもありますので、多頭飼いの場合には他の猫ちゃんとの関係をチェックし、その猫ちゃんに何かストレスとなっているものがないかを確認してあげましょう。