愛猫の性格が変わった気がする…?変化の要因4つ

愛猫の性格が変わった気がする…?変化の要因4つ

「昔はもっと人懐っこかったのに」「最近怒りっぽい」など、猫の性格が前と変わったと感じることはありませんか?それには理由があるんです。猫の性格に影響する要因をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.環境

顔をなでられる子猫

子猫の頃はとても人懐っこくても、育っていく中で警戒心が強くなるなど、性格が変化していくことがあります。特に子猫は生後3週~2ヵ月頃の「社会化期」の時期に体験したことが性格にも影響します。このときにたくさん人と触れ合うと人見知りをしない性格になる可能性が高いです。

反対に、猫だけで育ったり、1匹だけでお留守番をすることが多かったりすると、子猫の頃はフレンドリーな性格でも成長して人見知りをする猫になることがあります。成猫になっても、人に対して怖い思いをした、自然災害で怖い経験をした、引っ越しや家族の増減などの環境の変化があったなどの経験で、警戒心が強い性格になってしまうこともあります。

我が家の先輩猫は、成長するとともに人見知りな性格になりました。後輩猫たちはフレンドリーな部分もありますが、先輩猫を見て育ったためか性格が少しずつ先輩猫に似てきているように感じます。同居猫の影響でも性格は変化するのかもしれません。

2.加齢

目を閉じている猫

子猫や若い猫はおもちゃを追いかけて走り回ったり、飛び跳ねたり活発ですが、年をとると段々と落ち着いた性格になる猫もいるんです。猫は7歳くらいからシニア期に入ります。その頃になると、体力が落ち、動いたり遊んだりすることに気が乗らないということも増えてきます。そういったことから、若い時と比べて落ち着いた性格になったと感じるでしょう。

3.避妊去勢手術

ペットキャリーから顔を出す猫

猫によって違いはありますが、避妊去勢手術によって性格が変わることがあります。甘えん坊になったり、落ち着いたりという変化が見られる場合があります。また、手術直後は、慣れない動物病院にいたことや手術のストレスなどで警戒心が強くなってしまう猫もいますが、時間が経つと落ち着くでしょう。

4.病気

聴診器を当てられる猫

病気が原因で性格が変わったようになるケースもあります。例えば、甲状腺機能亢進症という、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるされる病気です。この病気になると、活発になる、怒りっぽくなる、よく鳴くなど性格が変化したような症状が見られる場合があります。

その他の症状は、よく食べるのにやせる、多飲多尿、毛がパサパサするなどです。高齢の猫がかかりやすい病気です。定期検診を受けて早期発見ができるようにしましょう。

まとめ

老猫

猫の性格が変化するのは、育ってきた環境や猫が体験したこと、年をとったこと、避妊手術や去勢手術、病気などが原因として考えられます。性格以外にいつもと違うところがないかもチェックしてあげましょう。

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