猫がキャリーバッグに入ってくれないときの対処法5ステップ

猫がキャリーバッグに入ってくれないときの対処法5ステップ

愛猫をキャリーバッグに入れる際にいつも苦戦している飼い主さんは多いと思います。狭い場所が好きなはずなのに不思議ですよね?今回は、猫がキャリーバッグを嫌う理由と対策についてご紹介いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫はなぜキャリーバッグが嫌いなの?

箱で遊ぶ猫

ダンボールや袋が好きという猫は多いでしょう。見つけると入らずにはいられないと言わんばかりに突っ込んできます。これは、狭い場所が好きという習性があるからです。

ところが、同じ狭い場所という条件にも関わらずキャリーバッグは敬遠されがち。見せるだけで逃げられてしまいます。キャリーバッグのほうが頑丈なのになぜなのでしょうか?

それは、キャリーバッグを活用する場面を想像すると簡単です。ここに入る=病院という印象があまりに強いのです。ダンボールとは異なり、「嬉しくない特別感」が根付いてしまった結果、拒まれてしまいます。

キャリーバッグを拒む猫への対処法

睨む猫

本来であれば無理強いはしたくないのですが、キャリーバッグは通院や避難には欠かせないアイテムです。毛嫌いしている猫が、苦痛を感じることなく入ってくれる方法はないのでしょうか?

ここからは、キャリーバッグを拒む猫への対処法をいくつかご紹介いたします。

STEP1.キャリーバッグを毎日見せる

見つめる猫

とても単純な動作ですが、キャリーバッグを毎日見せては再び元の場所に戻すを繰り返します。この行動を繰り返すことで、キャリーバッグを見ることに慣れてくれます。

ここで重要なのは、あくまでも見せるだけということです。愛猫を誘ったり、入れたりすると逆効果になるので気をつけてください。

STEP2.愛猫の目に入る位置に置いておく

カバンに乗る猫

飼い主さんがバッグを出し入れする様子に慣れたら、今度は目の届く場所に置いておきます。実際に置いても、すぐに入れられて外出しないということを覚えてもらうためです。

時々、蓋を開閉してみましょう。ここでも無理やり入れることは控えてください。

STEP3.普段から遊ばせる

あくびをする

キャリーバッグを見ること、つまり存在自体に慣れたらもう一歩踏み込んでみましょう。冒頭で述べた特別感を無くすべく、普段から遊ぶ癖をつけるのです。

側面が開くタイプであれば、おもちゃで誘導してトンネルのように応用して積極的に触れさせます。上が開くタイプも、同様におもちゃで誘い中に入る習性を身につけてもらいます。その際、最初は蓋を閉めないことがポイントです。

STEP4.愛猫が自ら入ったら褒める

おやつを食べる猫

キャリーバッグの存在に慣れ始めると自ら入ることもあるでしょう。遊びの過程でも、置いてあるバッグに自然と入った場合でも、積極的に入ってくれたときは褒めてください。

ご褒美としておやつを活用するのも良いでしょう。ただし、食べ過ぎは良くありません。できる限り言葉で褒めてあげましょう。

STEP5.おやつやおもちゃで誘導する

遊ぶ猫

好みのおやつやおもちゃで誘導する方法もあります。これは最も手っ取り早い手段ですが、それ以降同じ手は通じなくなる可能性が高いでしょう。

よって、緊急時のみの最終手段として覚えておく程度にしておいてください。

まとめ

キャリーの中で寝る猫

キャリーバッグを使用する機会はそれほど多くありません。ある種イベント的に登場するものなので、愛猫に勘づかれてしまうという特徴があります。

少々邪魔になってしまうかもしれませんが、キャリーバッグをより身近に感じてもらうためにも、普段から触れさせる機会を作ることが大切です。

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