猫が狭い場所に隠れてしまう理由
猫はよく狭い場所に入ります。家具の下の僅かな隙間に隠れ、しばらく出てこないことも珍しくありません。
なぜこのような行動をとるのでしょうか?考えられる主な理由を5つご紹介いたします。
1.警戒している
警戒中の猫は狭い場所に隠れます。本能的に安心するためです。まだ家族に迎えて日が浅い猫や、慣れない来客があるときにも見られます。
一時的に警戒している場合がほとんどなので、放っておいてあげましょう。人の手が届かない場所から様子見をしていることもあるので、好きにさせてあげたほうが警戒心が解けやすくなります。
2.驚いて避難している
猫は聴覚が優れているので、音に敏感です。突発的な物音に驚くことは珍しくなく、ビックリしては咄嗟に狭い場所へと避難します。
この場合は、むしろ避難する場所があるからこそ安心することができるのです。愛猫が安全基地にしている家具があれば、避難場所に活用できるように掃除しておきましょう。
3.構ってほしくない
猫は単独で生活する動物なので、しつこく構われることが苦手です。今はひとりになりたいと感じるときも、狭い場所に隠れてしまいます。
猫は気まぐれなので、構ってほしくなればひょっこりと出てきます。愛猫がひとりの時間を満喫しているうちに、飼い主さんも好きなことをして過ごしましょう。
4.獲物を探している
普段はあまり意識することはないかもしれませんが、猫は小動物を狩る肉食動物です。一度も狩りをしたことのない家猫にもその本能は残っています。
突然家具の下に頭を突っ込んだり、家具と家具の隙間に手を入れていたら獲物を探している可能性があります。
怪我が心配であれば、安全に狩りを楽しめる工夫をしてみてください。例えばダンボールをくり抜いて穴を作り、その中にネズミのおもちゃを投げ入れます。もしくは猫じゃらしで箱の中へと誘導します。
本能が満たされることで、不用意に危険な行動をとる頻度が減少するでしょう。
5.体調が優れない
猫は、体調を崩すと身を隠す習性があります。これは天敵から身を守るための行動です。誰にも気づかれないように、じっと耐えながら回復を待ちます。
狭い場所でじっとしている時間が異様に長い、ご飯も食べずトイレにも行こうとしないようであれば要注意です。
これは一時的な避難とは大きく状況が異なります。怪我や病気を疑い、動物病院を受診してください。
隠れるのは本能!大半は問題ない
猫が狭い場所に隠れるのは本能的な行動です。したがって、大半は問題ないでしょう。愛猫が好んで隠れる場所は清潔にしておくとを心がけてください。
ただし明らかに様子がおかしい、食欲や元気、排泄関係もいつもと違うと感じた場合は放置してはいけません。写真や動画を撮り、診察時に獣医さんに見てもらいましょう。言葉で伝えるよりも、より様子が伝わりやすくなります。
まとめ
今日のねこちゃんより:ゴン♂ / 1歳 / キジトラ
家具の下に隠れるという行動から、猫の野性的な一面が垣間見えるでしょう。元気にしていて、特に危険を伴わない場所であれば、自由にしてあげてください。
時々かくれんぼをする猫もいます。中途半端に隠れて"探してほしい"オーラが出ていたら、なかなか見つからないふりをして付き合ってあげると喜びます。