猫の死を早める可能性のあるNGな飼い方5つ

猫の死を早める可能性のあるNGな飼い方5つ

猫と人の関係性の変化に伴い、猫を育てるための好ましい環境への認識も大きく変化しています。今回は、一昔前は当たり前だったけれど、とても危険な猫の飼育環境についてご紹介いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛猫を危険に晒す可能性のある育て方

リラックスする猫

時代の移り変わりとともに、人間と猫の関係性は変化しています。今や猫は、家畜という存在ではなく家族の一員です。

このような考え方の変化に伴い、猫にとって安全な暮らしという概念も変わりつつあります。一昔前の常識の中には、大切な愛猫を危険に晒してしまう可能性のあるものも存在します。

ここでは、愛猫を守るために重要なNG習慣について5つご紹介いたします。

1.自由に外出させる

散歩する猫

猫は自由に外出してこそ健康的に生きられると昔は信じられてきました。これは、交通量が多い現代にはそぐわない考え方です。さらに、野良猫とのケンカが原因で病気になることも明らかになっています。

たとえ外で遊べなくても、室内で走り回ったり、窓際にキャットタワーを置くことで刺激のある生活を送ることができます。ストレスの発散にも繋がり、室内のほうがより健康的に生きられます。

2.人間の食べ物を食べさせる

スイーツを眺める猫

普段あまり意識することはないかもしれませんが、人間は雑食であり猫は肉食動物です。それぞれ必要な栄養素や、代謝や吸収の機能が大きく異なります。

愛猫が人間の食べ物に興味を持っているからと、私たちと同じものを食べさせてはいけません。特にネギや玉ねぎ、チョコレートやぶどうなどの食品は命に関わる危険性を持っています。

最近では猫のフードも良質なものが多く揃っています。人間の目線では不味そうに見えても、猫が美味しく健康的に食べられる工夫がなされています。愛猫の年齢や健康状態に合わせて、適切なキャットフードを食べさせるようにしましょう。

3.爪切り・ブラッシングをしない

爪を切る猫

猫に体臭がほとんどないのは、自分で身なりを整えられるからです。だからといって、飼い主さんによる手入れが必要ないというわけではありません。

猫自身による毛繕いだけでは全身をカバーできない他、被毛が変化する換毛期は大量の毛を飲み込むことになり、毛球症という病気のリスクが高まります。

爪も伸びたままでは、絨毯やキャットタワーに引っかかり怪我をする恐れがあります。これらを防ぐためにも、適度なお手入れは大切です。

4.叱ってばかりいる

イタズラする猫

猫はイタズラや仕事の邪魔など、私たちが好まない行動をとることがあります。苛立ちを感じることがあるかもしれませんが、一呼吸置いて冷静になりましょう。

猫のイタズラには、野生の本能や習性が絡んでいる可能性があります。好ましい形に環境を変えることで改善できることが多いのです。

暴力はもちろん厳禁ですが、叱ってばかりいると「怖い人」という印象を与えてしまいます。ストレスから病気になることもあるので、ガミガミ叱るのではなく、理由に着目してあげましょう。

5.愛猫に無関心すぎる

退屈そうな猫

猫はひとりで黙々と遊ぶので、基本的なお世話を除いては深く関わる必要がないと誤解していないでしょうか?

確かに猫はしつこく構われることを嫌がります。しかしその一方で、飼い主さんとの繋がりを強く求めています。猫にも甘えたいときがあるのです。

あまりに無関心すぎるとイタズラをして困らせることがあります。それでも思いが届かないとなると、元気を失ってしまいます。

飼い主さんに擦り寄る・鳴く・おもちゃを持ってくるなどの仕草は遊びたいサイン。応えてあげると喜びます。

まとめ

少年と仲良しの猫

猫は半ば放し飼い、「ねこまんま」という名の残飯がメインディッシュ。これらは一昔前まで、猫を取り巻く当たり前の飼育環境でした。これらは今となっては有り得ない環境です。事故や怪我、病気になるリスクの高い悪しき習慣でした。

現代では猫は家族の一員です。大切な家族を守るために本当に大切なことは何かを常に意識してあげてください。

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