猫が目を開けたまま寝てる!?放置して大丈夫?

猫が目を開けたまま寝てる!?放置して大丈夫?

「愛猫の様子をふと見たら、白目の状態で寝ていた…!」「うちの子は目を開けて眠ることがたまにある…」といった経験をしたことがある飼い主さんは少なくないはずです。一体なぜ猫は目を開けたまま眠ることがあるのか、目を開けたまま寝ていても健康上問題はないのか、本記事で詳しく解説していきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が目を開けて眠る理由とは?

薄目の状態で眠っている猫

猫が薄目の状態で眠っていたり、白目をむきだして眠っていたりする様子はちょっぴり面白かったり、表情によっては少し不気味な雰囲気が感じられたりしますよね。

そもそも一体なぜ、猫は目を開けた状態で眠ることがあるのでしょうか。その理由は、ずばり「瞬膜が機能しているから」です。瞬膜とは目にゴミが入るのを防いだり、目が乾燥しないように保護したりする器官のひとつで、白い膜のような見た目をしています。猫が眠っているときは、この瞬膜が機能しているのです。

しかし、うっかりまぶたが開いてしまうことがあるため、そのような状態になると瞬膜がまる見えの状態になってしまい、やや不気味な雰囲気になったり心配になったりします。

猫が目を開けて眠っているときに放置しても大丈夫?

青色をした猫の目アップ

瞬膜が見えている状態で寝る猫の顔を見て「もしかして目の病気なのでは…」と心配になるかもしれませんが、実はそんなに深く気にする必要はありません。

目を保護するために瞬膜は機能しているのであって、睡眠中にまぶたがうっかり開いてしまうのも「その猫の癖」みたいなものなので、何かの病気にかかっているわけではないのです。「眠っていると時々、白目や薄目になる」といった程度のものでしたら、心配する必要はないでしょう。

長時間続く場合は目のトラブルの可能性も…

悲しそうな猫

ただし、長時間瞬膜が見えていたり、瞬膜が腫れてしまっていたりする場合は「第三眼瞼腺脱出(チェリーアイ)」という病気になっている可能性が考えられるため、注意が必要です。

第三眼瞼腺脱出(チェリーアイ)とは、外傷などが原因で瞬膜が腫れてしまう病気のこと。重度になってしまうと、手術が必要になるケースもあります。手術になると瞬膜の一部を切除することになるため、術後はドライアイになる猫が多いです。そうなると、ドライアイへの対処も行わないといけなくなるため、猫に様々な負担がかかってしまいます。

ただ、軽度の状態であれば、動物病院で処方される目薬で治ることもあるため、症状が疑われるような場合は早めに病院で診てもらいましょう。

まとめ

レオ

猫が目を開けて眠るのは珍しい現象ではなく、様々な猫でよく見られる光景なので、深く心配する必要はありません。
ただし、チェリーアイの可能性がある場合は自然治癒できないかもしれないので、できるだけ早く動物病院で診察してもらうのがおすすめです。

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