かぎ、尾曲がり…猫のしっぽ、まっすぐじゃなくても大丈夫?

かぎ、尾曲がり…猫のしっぽ、まっすぐじゃなくても大丈夫?

しっぽにも様々な個性がありますが、中でも目を引くのは尾が不思議な形に曲がっているいわゆる「尾曲がり猫」や「かぎしっぽ」を持つ猫達です。猫は尾が短くてもまっすぐでも曲がっていても可愛いですが、一つ気になるのは尾が曲がっている猫は骨などの健康面に異常があるのか?ということです。今回はそんな尾曲がり猫のしっぽと健康についてまとめてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

先天的な尾曲がりは基本的に問題なし

2匹の尾曲がり猫

日本には尾曲がり猫もたくさんいて、長崎県などに至っては8割もの猫のしっぽが曲がっているそうです。これは江戸時代に日本と交易をしていたオランダの船に尾曲がりの猫が乗っていて(オランダ船は東南アジアを経由していたのでその地方の猫だと言われる)その遺伝子が現在の長崎の猫達にも受け継がれているということのようです。

このように日本には尾が曲がった猫も多いですが、今のところ生まれつき尾曲がり猫だからといって、特に遺伝的な健康被害などは報告されていないようです。よって猫が先天的な尾曲がりであることについては、基本的に問題ないと言えるでしょう。

後天的な尾曲がりには注意

しっぽ

先天的な尾曲がりと違い注意したいのが、後天的な問題でしっぽの形状が変わってしまうことです。猫のしっぽが元々の生まれ付きでなく曲がってしまう理由としては、ドアに挟む、誤って踏んでしまうなどの事故が挙げられます。

猫はしっぽを踏まれたり、挟んだりするととても痛いだけでなく、場合によってはそれがきっかけで神経が損傷したり、骨折などの問題が表れることもあります。またしっぽに痛みを与えられたことで飼い主に対して不信感を持ってしまうこともあるでしょう。

このような事態を引き起こさないためにも、普段から猫のしっぽを踏まないように気をつけ、ドアを閉める際なども猫のしっぽに危険がないか、十分確認してから閉めるようにしましょう。

マンクス

マンクス

最初に先天的な尾曲がりは基本的に問題ないとしましたが、一部例外も存在します。マンクスはイギリス原産の猫種として知られておりしっぽがない猫として知られています。

しかし実は全てのマンクスがしっぽを持たないわけではなく、短い尾が付いている猫もいればかぎしっぽのような尾を持つ個体もいるようです。

マンクスは遺伝子の変異によりしっぽの形状が変化するのですが、この遺伝子は脊髄に問題を引き起こし、それが元で体に様々な問題が表われることがあります。これはマンクス症候群という名前で知られており(※マンクスの近縁種であるキムリックという猫種にも見られる)後ろ足の麻痺、椎間板異常、排便、排尿の障害などを引き起こすことがあります。

マンクス症候群は、全くしっぽがないタイプに非常に多く発症するとされていますが、短いしっぽのマンクスにも起こる可能性があるようなので、この猫を飼うことを検討している場合は知っておいた方がいいでしょう。

まとめ

返事をする猫

いかがでしたか?基本的に尾曲がりであってもそれが深刻な健康被害をもたらすということは多くないようです。

しかしながら猫種によっては、マンクス症候群などしっぽの形成に関連する遺伝子がよくない働きをするということもあるようなので、雑種でなくしっぽの形が変わっている特定の猫種の飼育を検討する場合、やはり知っておいた方がいいかもしれません。

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