猫ちゃんの眠り
猫ちゃんはよく寝る生き物であることは皆さんもご存じだと思います。「寝子(ねこ)」と言う意味から取られて「ネコ」と名付けられたほど、1日の大半を寝て過ごす生き物です。
そのため、寝ている姿を見ることについては何の問題もないのですが、中には危険な眠り方というのもあることをご存じでしょうか。
いわゆる寝ているというよりは、体調が悪くて休んでいるというような姿勢や眠り方のことです。言葉が話せない猫ちゃんにとって飼い主さんの気づきだけが頼りになります。早めに気づくことで大事に至らずにすむなんてこともありますので、飼い主さんはぜひ心配な猫ちゃんの「眠り方」を把握してください。
1. 眠り自体が浅い
これは猫ちゃんに限らず人間でも言えることになりますが、基本的に眠りが浅い状態はあまり良くありません。わずかな物音で起きてしまったり、横になって体を休めているようには見えても目を薄く開けて周囲を伺っていたりするような状態では当然眠りは浅くなります。
この理由として具合の悪い動物は警戒心が高まっています。(野生の名残で体調の悪い時ほど襲われるとピンチになると思っているため)元々警戒心の高い猫ちゃんというのももちろんいますが、今まではぐっすり寝ていたのに急に浅くなったということであれば注意深く観察する必要があるでしょう。
2. いつもと違う場所で睡眠をとる
猫ちゃんは通常、家の中に寝る場所としてお気に入りの場所を何個か決めています。その方が自分の匂いがついておりリラックスができるからです。しかし、突然違う場所で睡眠をとるようなことであれば、少し注意が必要です。
その理由として、普段の居心地の良い場所を避けて違う場所で寝る理由が、体調不調により他の存在から身を隠そうとしていつもと違う場所を選んでいる可能性があるからです。
他との接触を避けるようにいつもは入らない狭い場所や人の手の届きにくいところで休んでいるとその可能性が濃厚となるわけです。いつもと違う場所で寝ているときは気にしましょう。
3. うずくまったまま寝る
人間と同じでどこか痛いところがあったり、体力を消耗したりしているときは何かあってもすぐ動けるような態勢をとったまま睡眠をとります。足を地面につけたままうずくまるような姿勢で寝るのです。襲われても素早い行動が取れるような本能からくる姿勢ですが、見つけたら飼い主さんはどこか痛い場所はないか確認するようにしましょう。
まとめ
猫ちゃんは野生の本能をしっかりと残していますので、日常の平和な生活の中でもその名残が見受けられるときがあります。飼い主さんはそのサインを見逃さないように注意深く様子を見るようにしましょう。