運動不足気味な猫の特徴と解消する方法3つ

運動不足気味な猫の特徴と解消する方法3つ

室内で一生を過ごす猫は運動不足になりやすいところに注意が必要です。上質なフードやおやつを充分にもらえるようになった現在の猫たちは、摂取カロリーよりも消費カロリーが少なくて肥満になりやすくなったと言われています。運動不足は肥満の原因になるだけでなく、猫の精神的なストレスにも繋がるため注意が必要です。今回は「愛猫の運動不足解消法」を3つご紹介します。

猫の運動不足のサイン

リモコンとスコ座りの猫

肥満

消費カロリーと摂取カロリーのバランスが崩れ、食べ物から摂取するエネルギーより使うエネルギーの方が少なくなると肥満になります。室内飼いが基本となった現代の猫は、上質なフードやおやつを充分に食べられるようになった代わりに肥満になる子が増加しています。

食欲が強い

肥満とも関係のあることですが、強すぎる食欲も運動不足のサインである恐れがあります。ごはんを充分に食べているのに過剰に欲しがったり、おやつを要求して鳴き続けたりするなどの様子が見られることも。この強い食欲は「食べること以外楽しみがない」「暇している」の表われかもしれません。

ストレスサインが出る

運動不足のストレスによって、猫がストレスを感じている時に出る行動が見られることもあります。

  • 過剰なセルフグルーミング
  • 人や他のペットに執拗にちょっかいを出す
  • 破壊行動
  • 過剰に攻撃的な態度
  • 無気力

などのストレスサインが見られた場合は、運動不足も疑って原因を考えてみましょう。

猫の運動不足解消法

キャットタワーから降りる猫

1.キャットタワー+猫じゃらし

猫は犬と違い、長い距離を歩いたり走ったりする「お散歩」の習慣は必要としません。その代わり、猫に必要な運動は「上下運動」です。猫はもともと木に登って暮らしていた歴史があるので、今もその名残りからキャットタワーのように上り下りできる場所が必要です。

飼い主さんが猫じゃらしをキャットタワーの段の部分で動かして上げ、猫ちゃんが猫じゃらしを追いかけて上り下りするというような遊び方をすると良いでしょう。シニア猫ちゃんの場合は段差が緩やかなものを選んであげるようにしましょう。ペットスロープを用いると足腰に不安のある猫ちゃんにも安心です。

2.キャットトンネル+猫じゃらし

猫は狭くて暗い場所を好みますので、キャットトンネルを用意すると猫ちゃんのお気に入りのくつろぎ場所になるとともに良い遊び場所にもなります。

キャットトンネルの両端の入り口から猫じゃらしをチラつかせると、猫ちゃんは「ネズミを追いかけるハンターの気持ち」で勢いよくトンネルに飛び込んでくれるでしょう。トンネル側面に穴があるものがあれば、そこからも猫じゃらしをチラつかせることでワクワク感が増します。

3.キャットウォークを設置する

木のキャットウォークのステップ

キャットタワーは上下に運動するタワーですが、キャットウォークはそこに距離移動も含めた猫用通路です。マイホームを建設される愛猫家の方には、あらかじめキャットウォークをつけて設計される方も増えています。賃貸住宅の場合はキャットタワーほど簡単に設置できないものの、ポールや棚板などを組み合わせて壁を傷付けずにDIYされている方も多くいらっしゃいます。

猫は単独行動をするため、警戒心が強い動物です。地面からより高い場所にいた方が外敵から身を守ることができるため、猫の世界では他の猫と鉢合わせた時に「高い位置にいる方が優位」という感覚があります。

このようなことから猫は「地面からより高い場所に居たい」という本能があります。キャットウォークをおうちに設置してあげると、猫の本能をくすぐって自主的に上ったり歩いたりしようと思ってもらいやすいです。

キャットウォークは激しい運動というよりも、猫ちゃんがワクワクすることにメリットがあると考えられます。猫ちゃんがワクワクすることは毎日の活力に繋がりますし、脳への良い刺激となります。室内で暮らす猫ちゃんはどうしても「刺激不足」になりやすいので、環境作りから猫の運動不足を考えてみることも大切です。

まとめ

キャットタワーで寝ている猫

猫は「待ち伏せてダッシュで狩る」というような、短時間集中型の狩りをします。猫にとって「遊び=狩りごっこ」なので、猫本来の狩りを思わせるような「短時間で全力になる遊び方」を意識してみると良いでしょう。

1回の遊び時間はだいたい5~10分程度で、1日数回遊びの時間を設けてあげると良いでしょう。自分の限界をまだ知らない子猫のうちは、疲れ過ぎてしまうことに気を付けて遊びの時間を意識しましょう。

シニア猫の場合はダッシュやジャンプが足腰に負担が大きい心配があるため、猫ちゃんの年齢や状態に合わせたゆるやかな遊びを行いましょう。たとえ激しい運動ができなくなっても、おもちゃを目で追うだけで脳や心に良い刺激となります。

室内で一生暮らす猫ちゃんは運動不足やワクワク不足になりやすいため、飼い主さんが遊びの時間を提供してあげることが大切です。

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