秋冬は特に気をつけて!猫の肉球に起こる病気3つ

秋冬は特に気をつけて!猫の肉球に起こる病気3つ

人間にはない特殊なパーツである猫の肉球。あの愛らしい肉球が、寒い時期にはピンチに陥ることがあります。今回は、肉球のトラブルと適切なケアについてご紹介いたします。

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

寒い季節に起こりやすい肉球のトラブル

リラックスする猫

肉球は、猫の体の中で唯一汗をかくことができるパーツです。鼻のように潤っていることから、ぷにぷにとした触り心地で私たちを癒してくれます。

ところが常に潤いが保たれるわけではなく、些細なことでトラブルを抱えてしまうことがあります。特に秋から冬にかけては注意が必要です。

ここでは寒い時期に多い肉球のトラブルを3つご紹介いたします。愛猫の肉球に異変がないかチェックしてみてください。

1.カサカサする

包まる猫

日頃あまり意識することはないかもしれませんが、肉球も乾燥します。冬場は私たちの手がカサカサになるように、肉球もカサカサしてしまいます。

乾燥した肉球でフローリングを歩くことは、関節に負担をかけてしまいます。若くて柔軟性の高い関節でも、思わぬ負荷を受けることで怪我をする恐れがあります。

2.ひび割れる

治療する猫

ジメジメとした暑さから解放される秋は、猫にとっても活動しやすい時期です。室内を積極的に走り回る、まさに運動会シーズンというわけです。

しかし乾燥した肉球でフローリングを猛ダッシュすることは好ましくありません。乾燥に摩擦が加わることで、肉球がひび割れを起こしてしまうことがあるためです。

重症になると、しばらく安静が必要になってしまいます。痛いうえに、運動制限がかかることでストレスを抱えることになってしまいます。

3.しもやけ

雪遊びをする猫

完全室内飼育では滅多にない現象ですが、猫の肉球も極端に寒い環境ではしもやけを起こす恐れがあります。

車通りの少ない田舎や安全が確保された環境では、猫が外出することがあるかもしれません。寒い地域に適応した猫は、雪遊びをすることもあります。

肉球は足の裏にあるので気づきにくいですが、しもやけも深刻な事態を招くことがあるので要注意です。

もちろん室内で生活することが理想的ですが、ハーネスを付けて散歩をするケースも含め、肉球をこまめにチェックしてください。

乾燥シーズンは肉球のケアをしよう!

マッサージを受ける猫

肉球のトラブルの原因は、ズバリ乾燥です。乾燥した肉球を放置することで様々なトラブルに発展してしまいます。

よって肉球を保湿するケアをしてあげましょう。ペット用品を扱う店やネットで、ペット用の保湿クリームを購入し、肉球に塗り込みます。

ここで最も大切なことは、必ずペット用でなければならないということです。人間のハンドクリームや保湿用の乳液には、猫の肝臓では処理できない成分が含まれていることが多く、大変危険です。(特にアロマ、キシリトール)

また違和感が残らないように、無香料でサラッと馴染むタイプが良いでしょう。

異変があれば動物病院へ

診察を受ける猫

肉球はデリケートな部位です。注意深く様子を見てケアをしていても、負傷してしまうことがあります。

急に遊ばなくなったり、うずくまることが多くなったなどの異変があれば動物病院を受診してください。

まとめ

肉球を見せる猫

手の乾燥が気になりだしたら、愛猫の肉球も気にかけてあげましょう。シニアの猫は特に乾燥しやすく、適切なケアを必要としています。

いきなりクリームを塗ってしまうと嫌がる猫もいるので、寝ている際に肉球に触れてマッサージをすることからスタートすると良いでしょう。

スポンサーリンク