知育玩具で刺激のある生活を
健康で生き生きとした生活を送るためには、適度な刺激が必要です。代わり映えのない食生活や遊びだけでは、猫も退屈になってしまいます。
そこで、今回は知育玩具を取り入れた遊びをいくつかご紹介いたします。
1.転がすとおやつが出てくるボール
ボール遊びが好きな動物というと犬のイメージが強いかもしれませんが、猫もボール遊びは得意なほうです。前足を器用に使いこなしてコロコロと転がして遊びます。
しかし退屈に弱い猫には、単調なボール遊びだけでは刺激が足りません。そこでひと工夫。穴の空いたカプセル型のボールにおやつを入れます。それを転がすとおやつが出てくる仕組みです。
ペットボトルに小さな穴を開けることでも応用可能です。飼い主さんがお手本を見せて興味を持たせてください。最初は転がすだけで簡単におやつが出るところからスタートし、徐々に難易度を上げていきます。
どのように動かすとおやつが出てくるのか、猫自身に考えさせることで狩りをして獲物を得た感覚になります。これが自信にも繋がりますし、運動不足の解消にもなります。
2.スライド式のパズルゲーム
ボール式よりも少し難易度の高い遊びがパズルゲームです。パズルといっても組み立てるのではありません。仕切りのある箱におやつを隠し、蓋をスライドさせることで見つけ出す遊びになります。
これも飼い主さんが手本を見せながら基本の動作に興味を持たせます。最初は少しおやつが見えている状態からスタートします。猫には優れた学習能力が備わっているため、何度か繰り返すうちに仕組みを理解します。
後は嗅覚を頼りに獲物探しをするだけです。元々狭い穴の中から小動物を見つけ出して狩りをしていたことから、この遊びも野生の本能を刺激することができます。
3.クリッカートレーニング
芸達者な猫を見ると、うちの子にもできるかしらと憧れることがあるでしょう。実は、コツを掴むことで無理強いすることなく芸を教えることができます。それには、クリッカーという音の出る道具と細長い棒(使わない菜箸など)が必要です。
最初はクリッカーの「カチッ」という音の後におやつ(報酬)を与えます。これを繰り返すことで、音が美味しい合図になります。これができたら棒を見せ、先端に鼻をつけたらクリッカーを鳴らして報酬を与えます。
さらに棒で誘導し、所定の場所で鼻をつけたら同じ方法で報酬を与えます。ある程度覚えたら、今度は鼻ではなく前足をタッチした際に報酬を与えます。
慣れてきたらタッチをするときにさりげなく手を添えます。これを繰り返し、最終的には棒ではなく飼い主さんの掌にタッチしたら報酬を与えます。ここまできたら「タッチ」の技の完成です。
これを他の技にも応用していくと、ジャンプや輪潜りのような技もできるようになります。
知育遊びの目的は楽しむこと!
知育玩具やクリッカーを用いた遊びの目的は、愛猫に楽しいと思ってもらうことです。さらに飼い主さんと一緒に楽しむことで、信頼関係が深くなります。
トレーニングと言ってもネガティブな意味の躾ではありません。本能的な行動を認められ、褒められることで不要なイタズラを予防することも可能になっていきます。結果的には、ごく自然なかたちで行動をコントロールできる効果があるのです。
まとめ
今日のねこちゃんより:あめ♀ / 三毛猫
猫も犬に負けないくらい賢い動物です。マイペースな一面はありますが、飼い主さんが上手に本能を引き出すことで驚くほどの集中力を発揮します。
最近、愛猫の運動不足が気になる、刺激が足りずにぼーっと過ごしていることが気になるなどの悩みがあれば、賢くなる遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか。