洋猫と和猫の違い3つ

洋猫と和猫の違い3つ

猫は「洋猫」と「和猫(日本猫)」に分けて呼ばれることもありますよね。しかし、「洋猫」と「和猫」とはどんな猫なのでしょうか?また、洋猫と和猫は何が違うのかも気になるところですよね。そこで今回は【「洋猫」と「和猫」の特徴の違い】についてまとめました。

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1.純血種かどうか

マンチカンの子猫

世界的な基準で純血種かどうかが大きな違い

「洋猫」と呼ばれる猫たちのいちばんの特徴は「世界的に認められた純血種」であることです。ペットショップにいる猫たちがほぼ洋猫であるのもこのためで、「異なる純血種と純血種のミックス」であっても洋猫とされます。一方で「和猫」と呼ばれる猫は、世界的な基準で見ると「日本に古来から生息する雑種」となります。

最初はリードで繋いで飼育していた?

猫は大昔から「ねずみ駆除」の目的で、世界各国で人々と共存してきました。日本でもねずみ駆除のために野外で飼育することも多くありましたが、中には「ペット」として紐に繋いで脱走しないように飼育されていた場合もあるようです。

しかし1602年、街にねずみが急増してしまったため猫たちを野外に解き放って駆除するよう命じたことが記録に残っているそうです。そのため、昔の日本では猫は野外でも自由に飼育するというのが一般的であったことで、人の手を加えない自然交配をしていたという歴史があります。

「和猫」の特徴は?

洋猫であれば「アメリカンショートヘアー」「マンチカン」「ペルシャ」など固有の品種名があり、それぞれの身体の特徴もはっきりとしています。しかし、和猫の場合は「昔から日本にいる猫」というざっくりとしたものなので、和猫っていったいどんな猫?と疑問に感じますよね。

和猫といえば「三毛猫」「茶トラ」「サビ猫」などの毛色の猫を想像しやすいのですが、これは毛色と柄の種類であるため「三毛のノルウェージャンフォレストキャット」「茶トラのメインクーン」などもいます。日本古来の猫に一般的だった毛色、ということです。

では、古来から日本に生息していた和猫の特徴はというと、

  • しっぽが短いもしくは曲がっている
  • 丸い顔
  • 鼻筋が通っている
  • 短毛

などがあります。和猫は特定の品種ではないので「日本にはこのような特徴の猫が古来から多く存在していた」ということです。

2.毛の長さ

スフィンクスの顔アップ

大戦以降洋猫との交配が進んだ

日本にはもともと長毛種がいませんでしたが、第二次世界大戦以降に外国から洋猫が持ち込まれたことにより交配が進みました。持ち込まれた洋猫も和猫同様に外で自由にさせて飼うことが一般的であったためです。現在では「古来からの純粋な和猫」がほとんどいなくなり、長毛でありつつ和猫の特徴もあるという子も多く見られます。

また、被毛がほとんどないスフィンクスなどの品種も洋猫となります。「毛が短いから和猫」とは言えないのですが「日本には古来から短毛の猫がほとんどだった」というところが違いとなります。

環境への適応や突然変異で長毛になることがある

イエネコの祖先とされる「リビアヤマネコ」は、現在も中東やアフリカ北部といった砂漠のある暑さが厳しくなる地域に生息しており短毛です。

しかし、ノルウェージャンフォレストキャットのように寒い地域に生息するようになった猫は、豊かな毛を獲得することで寒い環境に適応していくこともありました。また、突然変異によって長毛やほとんど被毛のない個体が現れ、交配により現在の純血種となった場合もあります。

3.しっぽの長さ

しっぽの短い三毛猫

「ジャパニーズ・ボブテイル」は和猫ではない

こちらも「しっぽが長いから洋猫」とは言えないのですが「しっぽが短いのは日本古来の和猫の特徴」であると言えます。

アメリカのある夫婦が日本の猫を見た時に、そのしっぽの短さに魅了されました。夫婦はオスとメスの和猫をアメリカに持ち帰って交配を始めました。これが「ジャパニーズ・ボブテイル」という品種になります。「ジャパニーズ」と名前にありしっぽが短いのですが、ジャパニーズ・ボブテイルは和猫ではなく洋猫なのです。

しかし、現在では日本に純粋な和猫がほとんどいなくなってしまったので、ジャパニーズ・ボブテイルが最も和猫に近い姿と言えるかもしれません。

しっぽを短くする遺伝子を持つ猫が多く持ち込まれた

猫のしっぽの長さは遺伝子の種類によって決定されますが、しっぽを短くする遺伝子は突然変異によって生まれました。ヨーロッパでは短いしっぽの猫はほとんどいませんが、東南アジアや中国南部にはしっぽの短い猫が多くいます。

日本にはもともと猫が生息しておらず、最初の猫は中国から持ち込まれたと考えられています。しっぽが短い遺伝子は優性遺伝子であるため、両親のどちらか一方がしっぽの短い遺伝子を持っていれば短いしっぽの子が出現します。
このようなことが、和猫に短いしっぽの子が多いという1つの理由と考えられます。

江戸時代からしっぽが短い猫がブームに

平安時代の資料の絵にはしっぽの長い猫の絵が残っていますが、江戸時代になってからの絵はしっぽの短い猫が多くなります。

江戸時代の日本では「猫のしっぽが火器に触れて火事になる」という事件や「しっぽが長い猫は妖怪猫又になる」という迷信によって、しっぽが短い猫や「かぎしっぽ」と呼ばれるしっぽの骨が曲がっている猫の方が好まれたことも、和猫に短いしっぽの子が多い理由であると考えられます。

しかし、第二次世界大戦以降和猫と洋猫の交配が進んでしまい、現在では「昔の和猫」がほぼ存在しません。そのため、短いしっぽの和猫も少なくなってしまいました。

まとめ

眠っている4匹の子猫

私は以前ペット保険に加入する際に、愛猫の品種の選択欄で「日本猫」と「ミックス」のどちらなのかに迷ったことがあります。日本の道で保護した茶トラと黒猫だから日本猫?それとも純血種ではないからミックス?と頭が混乱したことを覚えています。

現在は純粋な和猫はほぼいなくなってしまったようで、和猫の特徴と洋猫の特徴が同時に出現している子も多くいますよね。日本の歴史と共に和猫の姿も変わってきたことはとても興味深いです。たとえ純血でなくても、猫それぞれの個性があって愛しいですね。

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