帰省したら忘れられてた!?猫の記憶力ってどのくらい?

帰省したら忘れられてた!?猫の記憶力ってどのくらい?

久しぶりにご実家へ帰省した際に「愛猫に忘れられていた」という経験がある方もいらっしゃいます。あんなに仲が良かった愛猫に「あなた…どちらさま?」という素っ気ない態度を取られたら寂しいですよね。猫はどのくらいの期間会っていないと忘れてしまうのでしょうか?そもそも猫の記憶力はどのくらいなのでしょうか?今回は【猫の記憶力】について解説いたします。

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「重要なこと」ほどよく覚える

マグカップを持つ女性と猫

猫にとって「重要なこと」とは

猫は「自分にとって重要なこと」に関してはすぐに覚えやすく、長期間記憶を保持しやすいです。

  • 社会化期(生後約2~7週)に覚えたこと
  • ごはんやトイレに関すること
  • 怖かったことや危険なこと
  • 楽しかったことや安全なこと

などのように、自分が生きる上で重要な物事は長期に渡って覚えていられます。
逆を言えば、猫はあまり関心がないことや重要ではないことについてはすぐに忘れてしまいやすいです。

重要なことに関する短期記憶は人間の20倍!

記憶には、瞬間的に覚える「短期記憶」と長期間にわたって覚えている「長期記憶」があります。猫の「短期記憶」はとても優れており、なんと人間の20倍もの記憶力があると言われています。特に、猫は失敗や恐怖体験など「身の危険」を感じた出来事に関しての記憶力が高く、これは単独行動ゆえ「自分の身は自分で守らなければいけない」という本能によるものと考えられます。

猫の記憶に残りやすい人

  • 毎日ごはんをくれた人
  • 遊んでくれる人
  • 接し方が心地良かった人

など、猫ちゃんにとって重要だった人のことは覚えていやすいと考えられます。猫ちゃんと触れ合う期間が長いほど、猫ちゃんの「長期記憶」に残りやすいと考えられます。

一方で

  • 自分にひどいことをした人
  • 接し方がイヤだった人

のこともずっと覚えています。これは、もう二度と嫌な思いをしないための学習とも言えます。

「社会化期」のことはよく覚えている

猫は他者との関わり方を学ぶ「社会化期」に身に付けたことは忘れにくいと言われています。この時期に人間と接してこなかったり、人間に怖い思いをした子は飼い主以外の人間に臆病になりやすく、複数の人間に慣れ親しんで接してきた場合は人間に対してフレンドリーになる子が多いです。

猫の執着心は薄い

青いソファーで目をつむる猫

猫は「今」を生きている

猫は単独行動の動物ですので、基本的に特定の猫や人間にそれほど執着心がありません。そして、猫は気分にムラが出やすいという特徴もあります。そのため、飼い主さんが変わったり家族の誰かが引っ越してしまっていなくなったりしても、最初のうちはその変化に寂しさを覚えることもありますが、現在の環境が安心安全であれば順応していきます。

また、たとえ一緒にいる期間にごはんやおやつを与える「重要人物」だったとしても記憶に残るとは限りません。なぜかというと、猫にとっては「ごはんが食べられることが重要」なので、誰からごはんをもらうかは最重要ではないためです。

今は忘れていても「思い出すことができる」可能性がある

猫にとっては自分の安心安全が何よりも重要事項なので、いなくなってしまった者の記憶は上書きされてしまいやすいです。しかし、猫もすぐに完全に忘れるわけではありません。今は忘れてしまっていても、もしその物事が猫にとって重要なことであれば「思い出すことができる」と考えられます。

「匂い」と「音」で覚える

首をかしげている茶トラ猫

猫が人間を識別する要素

猫は暗い場所でも物を見ることができ、動体視力が優れています。しかし、猫の視力はとても弱く、人間でいうところの0.1~0.2程度の視力しかないと言われています。動くものをとらえることはできても、ぼんやりとしか見えていないでしょう。そのため、人間の顔を覚えることは難しいと考えられます。

猫は視力による情報よりも、

  • 体臭
  • 足音
  • いつも持っている物の音

など「その人特有の匂い、声、音」を覚えて識別していると考えられます。

毎日一緒に暮らしている愛猫たちであっても、私がわざと声を出さずにそーっと帰宅すると「何ですか…?」という怪訝な様子でこちらをうかがってきます。「ただいま」と声を出した途端にしっぽがピンと上がり、近くまで駆け寄ってきてくれるのを見ると、猫は声や足音をちゃんと識別しているのだなと実感します。

久しぶりに帰省すると猫に忘れられている場合

猫は環境の変化を嫌う性質なので「久しぶりに帰ってきた」という出来事も猫ちゃんにとっては「変化」に感じてしまいます。そのため、最初はそっけない態度をとったり、中には威嚇までしてきてしまう子もいます。

久しぶりにご実家の愛猫と再会した時にそっけない態度をとられる場合、猫ちゃんはその方の匂いが「知らない匂い」に感じている可能性があります。ご実家を離れると、ご実家特有の生活の匂いや洗濯洗剤の香りなどがしなくなってしまうためです。猫ちゃんがその方の体臭を嗅いだり声や足音を聞いたりすると思い出してくれる可能性があります。

猫は会わなくなって2~3年経つと忘れてしまう可能性が高くなります。こまめに猫ちゃんに会いに行くようにすると、完全に忘れ去られてしまうことを防げるでしょう。

まとめ

椅子にあご乗せしている猫

今回は「猫の記憶力」について解説いたしました。

猫の記憶力の特徴についてまとめると、

  • 短期記憶は人間の20倍あると言われている
  • 自分にとって重要なことは覚えやすい
  • 社会化期の頃に覚えたことを覚えやすい
  • 「今」の状況に記憶が上書きされやすい
  • 匂い、声、音によって人を識別している
  • 会わなくなって2~3年で忘れてしまいやすい
  • 忘れていても思い出せる可能性がある

です。

その方とある程度の期間生活を共にし、かつ猫ちゃんにとって重要な存在であった場合なら、たとえ忘れてしまっていたとしても「その人特有の匂い、声、音」によって思い出すことができると考えられます。会わなくなって2~3年経ってしまうと忘れやすくなりますので、愛猫ちゃんにこまめに会いに行くようにすると記憶に残りやすいかと思います。

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