1. 聴覚の問題
飼い主さんが呼んでも反応しない理由の一つとして聴力の問題があります。猫も人間と同じようにシニアの年齢になってくると聴力が弱まって、飼い主さんの声にも反応しづらくなります。
また、これ以外にも外傷や大きな音、感染症で難聴になる場合がある他、遺伝などで先天的に聴力に問題を抱えている猫もいます(真っ白の毛で青い目の猫など)
聴力の問題は老化や遺伝的な部分もありますが、感染症などから発症する場合はこまめに耳のチェックし汚れを綺麗にすることで、後天的に聴力が低下するリスクを減らすことができるでしょう。
2. 認知症
人間と同じように、猫も高齢になってくると認知症になる可能性が高くなります。これはキャットフードの栄養バランスが優れた品質になるなど、猫が昔より長生きできる環境になったことが一因とされています。
猫が認知症になると主な症状として今までのフードを食べない、狭い所から自分で出られない、同じ場所をウロウロとする、夜鳴きをする、飼い主や物に対して攻撃的になるなど、変化が表れる他、飼い主さんが猫の名前を呼んでも反応しなくなるということもあるようです。
また、高齢になる以外にも、猫が認知症を誘発しやすいと言われているのが、ストレスです。人間にとってもストレスは万病の元と言われていますが、これは猫にも言えることなので普段からたくさん遊んであげたり、静かで猫が落ち着いて暮らせる環境作りをしたりするなど、ストレスをなるべくためないように工夫してあげましょう。
3. 怪我・病気
猫は体調が悪くなると食欲がなくなる、体の同じ場所をしきりに気にする、ぐったりして動かなくなるなどの兆候を見せる場合がありますが、それ以外にも飼い主の呼びかけに対して反応しなくなるというのも体調不良のサインの1つのようです。
猫の元気がなくなる要因としては怪我、内臓疾患、感染症など様々なケースが考えられますので、少しでもいつもと違うと感じたら迷わず病院に連れて行きましょう。
猫は自由で孤高な生き物なので、たとえ飼い主さんでも気乗りしなければ側にこないこともあります。しかし、それゆえに名前を呼ばれても反応しないことに飼い主さんが慣れてしまい、病気を見過ごしてしまう可能性もあります。
猫はしゃべれませんから普段からよく様子を観察して微妙な変化を見逃さないようにしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?猫を飼い主さんが呼んでも反応しないのは元々の性格だけではなく、何か健康上の問題を抱えているからかもしれません。
猫はしゃべってここが痛い具合が悪いと伝えることができませんので、飼い主さんがよく様子を見て猫の思っていることを汲み取ってあげることが必要と言えるでしょう。