1. 人獣共通感染症の危険!
猫の口の中には様々な菌がおり、それが人獣共通感染症として人間に感染する可能性があります。特に「パスツレラ症」やバルトネラによる「猫ひっかき病」は注意すべき感染症です。
飼い主さんが手で遊んでいると猫パンチや噛み付くなど、エスカレートしてくるでしょう。歯の生え替わる子猫時代にいろいろな物を噛む猫は多くいます。大きくなるにつれて噛まなくなりますが、普段から手を噛ませる遊びをしていると大人になっても止められません。
パスツレラ・マルトシダとは
猫は口腔内にパスツレラ・マルトシダを保菌していることが多いと言われていますが、常在菌として通常は無症状であることがほとんどです。しかし、咬傷になると噛まれた部分に赤い発疹や腫れがみられ、場合によっては発熱することもあります。傷の程度によりけりですが、重症化すると命の危険もあるので持病のある飼い主さんは特に注意が必要です。
2. 飼い主の怪我が絶えなくなってしまう!
病気だけではなく、猫の武器である歯や爪自体による身体の生傷も大変に痛いものです。噛み癖や引っ掻き癖を持った猫の飼い主は怪我が絶えないでしょう。
思い切り噛まない甘噛みや爪を出さない、猫パンチをしている段階は可愛いですが、猫も本気になると手加減を忘れて流血騒ぎになってしまいます。
3. 抱っこができなくなる!
本来猫がしっかりと社会化していれば、猫同士の関わりから「どのくらい噛んだり猫パンチをしたりすると相手が痛いのか、怒るのか」を身体で理解できます。しかし、小さな頃から大人の猫と切り離されて人間と暮らしてきた猫には経験がありません。
通常の猫は、強力な武器である「歯」と「爪」を最後の最後にしか使いません。しかしそういった学習をしてこなかった猫は噛む行為や爪を普段から使ってしまうので、飼い主との日常生活にも支障が出てくることがきっとあるでしょう。
通院へ支障が
例えば病院へ行く場合、猫をケージやキャリーケースに入れなければならないのに手間取ったり、攻撃されて連れて行くことができなかったりするかもしれません。
手を遊び道具と思っている猫にとって、普段噛んでいる飼い主の手が自分を抱き上げようとしているので、容赦なく思い切り噛み付いたり、引っ掻いたりしてしまうのでしょう。
まとめ
猫と手で遊ぶのはNG?避けるべき理由3つについてお伝えいたしました。
見た目は可愛い猫ですが、大変に獰猛で凶暴な一面を隠し持っている天性のハンターです。彼らの武器をいつも使わせないように遊ぶには、「手」を使わないことが一番の近道かもしれません。