猫の肉球は毛色と関係している
猫の肉球は毛色と密接に関係しており、毛の色によってどんな色の肉球になることが多いのかが大体分かるそうです。簡単に言うと、白が入っていたり薄い色の毛色を持つ猫はピンクの肉球を持つことが多く、濃い色の模様や色を持つ猫では黒やそれに近い色の肉球を持つことが多いということです。
例えば、白の他にも茶トラなどの薄い毛色を持つ猫はピンクの肉球をしていることが多く、黒猫やキジ、サバなどは黒っぽい暗色系の肉球、グレーの猫はあずき色、三毛やサビなどの猫は毛並みと同じく2色が混ざったブチの肉球を持つことも多いようです。
豊富なカラーバリエーション
また、さらに言えば猫の肉球は同じピンクでも濃淡が異なることもあり、濃いピンクの色の肉球をしている猫もいれば、桜色のような淡い色のピンクをしている猫もいます。
猫の肉球の色のバリエーションはピンク、黒、グレー、ミックス(肉球が2色のブチ)の4種類ぐらいに大きくは分けられるそうですが、同じような色でも濃い薄いなどを考慮すると実際の色の数はもっと多いと言えるかもしれません。
猫の肉球の色は変化する?
猫の肉球の色は生活している環境や年齢によって、色が変化することがあると言われています。例えば、外を毎日出歩いている猫の肉球は散歩することにより角質がどんどん厚くなり、最初は薄い色だったのにいつのまにか肉球の表面が濃い色になっていたということがあるようです。
また、猫の年齢が上がるにつれて、ピンクの色の肉球が黒っぽくなったり、逆に黒い色の肉球が薄くなったりするなどの変化が見られることもあるようです。
多くは加齢や環境によるもので心配のないことが多いのですが、腫瘍や皮膚病などによって肉球の色や盛り上がり方が変わることもあるので、他の体の部位と同様に、肉球に何か変化が見られたらよく観察し、病気が疑われる場合には動物病院を受診しましょう。
尋常性白斑という色素を作る細胞の異常によって皮膚や毛の色が変わることがあります。猫では非常に珍しい病気だそうですが、もともと真っ黒だったのにこの病気により白黒のまだら模様になった猫をインターネット上で見たことがあります。この病気の場合には、肉球の色も変わる可能性があります。ピンク色の肉球を持つ猫がもし貧血になった場合には、いつもより肉球の色が薄く、白っぽく見えるようになります。貧血を起こす原因には色々ありますが、肉球の色が前より白いな、と気付けるということは貧血がかなり進んでいると考えられますので、そんな場合にはすぐに病院を受診しましょう。
黒猫でも肉球がピンクの猫もいる
最初に書いたように、毛色と肉球の色の出方は大きく関係していますので、毛色によって見られることが多い肉球の色というのは大体決まっています。
遺伝の神秘
しかしながら、猫の毛色に関する遺伝子は多くあり、どのような遺伝子の組み合わせでどんな色のどんな模様の猫になるかはとても複雑です。また、一見真っ黒の猫でも、よく見るとうっすらと見える模様があるなど、細かいところまでよく見ないと分からない色や模様の違いがあることもあります。見た目は同じような色でも、持っている遺伝子の組み合わせは違うもの、ということもあるそうです。そのような場合、毛色は同じでも肉球や鼻の色が違ってくるのかもしれません。
例えば、混じり気のない黒い毛の猫の場合、暗い色の肉球を持って産まれてくることが多いのですが、ネット上で見かけた猫ちゃんで、真っ黒の毛色に濃いピンクの肉球をしている子がいましたが、この猫は母親が黒い毛色と黒い肉球、父親の毛色は白黒のハチワレで肉球はピンクに黒のブチでした。
まとめ
今日のねこちゃんより:ぽぽ ♀ / 1歳 / ラグドール / 4.3kg
いかがでしたか?猫の肉球の色はピンクや黒系、ミックスなど様々なバリエーションがあるようです。ただ、どんな色だとしても猫の肉球はやっぱり可愛く、私たち人間を癒してくれるものと言えるのではないでしょうか。肉球の色が変わった場合、環境によって肉球の表面の色が変わっただけのことや加齢に伴うものなど、心配のいらないことが多いそうですが、腫瘍や皮膚病など、治療が必要な病気の場合もありますので、気になることがあったらかかりつけの動物病院を受診すると良いですね。