なぜ視線をそらす?
猫ちゃんと一緒に暮らしていると、度々視線を逸らされてしまう経験はありませんか。人間同士の信頼関係は親密になればなるほど、視線の合う回数は多くなると言われていますが、愛猫にプイッと逸らされてしまうと飼い主さんとしてはガッカリしてしまいますよね。
日々一緒に生活してきたのに、なぜか信頼関係が一切築かれていないような仕草を見てしまうと、傷ついてしまうのは当然です。
なぜ猫ちゃんはこのように視線を逸らしてしまうのか、その理由について探ってみましたので同じ思いをした飼い主さんはぜひチェックしてみて下さい。
1. 反省の意味
猫ちゃんがなんらかのいたずらをした時に、飼い主さんとして叱る方は多いと思います。もちろん頭ごなしに怒鳴って叱ることは、猫ちゃんには全く通用せずむしろ飼い主さんから心が離れてしまう原因にもなりうるので避けなければいけません。
しかし、ダメなことはダメと教えることも必要ではあります。そんな時に飼い主さんの思いが猫ちゃんに通じると、「視線を逸らす」ことによって反省の意を示すのです。「あなたに反抗する意思はありません」という意味なので、拗ねてそっぽを向いているわけでは無いのです。
そのため、飼い主さんもそこは理解してあげてアフターフォローしてあげて下さい。ゆっくり優しく撫でてあげることで、愛猫も叱られた緊張感から立ち直るでしょう。
解釈の勘違いにご注意
この習性を理解せずにそのまま「目を背けるなんて反省してない!」と勘違いして叱ってしまうと、猫ちゃんにとっては反省から恐怖へと変わり、思わぬ反撃をされることがあります。
これは命の危険を感じて仕方なく最後の反撃として行なっていますので、猫ちゃんにとっても相当の覚悟を持っています。これでは一緒の生活をして仲良く過ごすこととは正反対な現象となってしまいますので、叱りすぎないように注意しましょう。
2. リラックスの意味
野良猫を観察していると、よくわかるのですが敵や獲物を発見した時に猫ちゃんはよく相手を観察します。持ち前の動体視力を持って観察し、逃げるタイミングや追いかけるタイミングを見計らっているのです。
しかし家で飼われている猫ちゃんは、この行動を起こす理由がありません。家のどこに居ても敵や獲物はいませんし、大好きな飼い主さんと一緒に過ごす時間が待っています。
そのため飼い主さんをじっと見張る必要はありませんので、視線を逸らすのです。「あなたは一緒に居ても安心です」という意味となります。
まとめ
猫ちゃんが視線を逸らす理由は、人間が視線を逸らす理由とは大きく異なることが分かりました。この習性は愛猫と過ごす上で大切なことなので、飼い主さんはぜひ把握しておきましょう。