保護猫を家に迎える際にやってほしいこと
保護した猫を家族として迎えるというシチュエーションは、予期せぬタイミングで訪れます。必死で保護したものの、その後は何からスタートして良いのか悩んでしまいますよね。
ここでは猫を保護し、家族として迎える際に優先的に行ってほしいことを5つご紹介いたします。
1.まずは動物病院へ
猫を保護したら、怪我の有無に関係なく動物病院へ連れて行きましょう。かかりつけの病院があり、なお且つ余裕がある状況であればそちらへ連れて行きます。ただし、一刻を争うような状況であれば最寄りの動物病院へ急ぎましょう。
保護した日が休日や時間外の場合は、ひとまず猫を連れて帰宅します。なるべく翌日には受診するようにしてください。ここでもやはり、急を要する状況であれば夜間・休日診療が可能な病院を頼りましょう。
怪我がないのになぜ病院へと疑問に思うかもしれません。外見では分からない怪我や病気、何よりダニなどの問題を抱えている可能性があるからです。
2.子猫の場合は体を温める
授乳が必要な月齢の子猫を保護する場合は、母猫がそばにいないことが大前提です。母猫が迎えに来る様子がないか少し待ちましょう。
母猫が現れなかった場合は急いで保護します。子猫は体温の維持が難しいため、体を温め続けなければなりません。タオルや衣類で包み込んで病院へと急ぎます。もし温かいペットボトルを用意できるのであれば、それも猫とは別のタオルで包んで湯たんぽとして活用します。
3.フードや猫用のミルクなどを購入する
外は過酷なので、空腹や喉の乾きを感じていることが多いでしょう。見た目からフードを食べられそうな月齢であれば、ウエットフードを購入して食べさせてあげてください。
生まれて間もない子猫や、授乳が必要な子猫の場合は猫用ミルクもしくは猫用の牛乳を買って飲ませましょう。人間用の牛乳は絶対NGです。これは、牛乳に含まれる乳糖という成分によってお腹を壊してしまうためです。
4.生活必需品を揃える
保護猫を家族に迎えるにあたって、次のような生活必需品を用意してください。
- ケージ(猫が落ち着くため必須)
- トイレと猫砂
- 月齢に応じたフード類
- 食器
- おやつ(即日でなくても大丈夫)
- おもちゃなど
動物病院を受診することで、大まかな年齢が明らかになるでしょう。フードは獣医さんのアドバイスを受けながら購入してください。
5.先住猫がいる場合は保護猫を隔離する
既に先住猫がいる場合は、保護猫と鉢合わせにならないように注意します。健康状態が良好で、感染症やダニの問題をクリアしている場合でも、しばらくは居住スペースを分けましょう。
家族に迎えて1週間程度経過した後に、まずはケージ越しに対面させます。恐らく先住猫が威嚇すると思いますが、叱らずに見守りましょう。猫を保護してから帰宅するまでに、協力してくれるご家族がいれば受け入れ態勢を整えてもらいましょう。
時間をかけて慣れてもらう
保護した猫が子猫の場合は、お世話をする中で自然と懐いてくれるでしょう。一方で、社会化期(生後2~3か月)を過ぎた猫の場合は、慣れるまでに時間がかかることも珍しくありません。
最初は淡々と必要なお世話をこなし、猫の方から接近してくれる機会をじっと待ちます。ケージの外で自由に過ごしている間に寝たフリをすることも有効です。何はともあれ焦りは禁物です。心を許してもらえるまで、我慢が鍵を握っています。
まとめ
今日のねこちゃんより:イオタ♂ / 雑種(ミックス)
今回は、猫を保護した際の優先事項を5つ紹介させていただきました。家族に迎えてからも大変なことはたくさんあるでしょう。
ワクチン接種などで動物病院を受診する機会があると思うので、困ったことがあれば相談してみてください。保護猫も根気強く向き合うことで慣れてくれる日が訪れます。愛情をかけて大切に育ててあげてください。