台風を怖がる猫にしてあげられること
ようやく梅雨明けしたかと思いきや、次に待っているのは台風やゲリラ豪雨。激しい雨や雷鳴は、感覚が鋭い猫にとっては恐怖の対象です。
怯える愛猫を少しでも安心させてあげるには、どのような配慮をすればよいのでしょうか?ここでは、台風が来たらやってみてほしい接し方を、5つご紹介いたします。
1. 雨戸やカーテンを閉める
猫が雷雨を怖がる原因の一つに、優れた聴覚があります。猫は五感の中で聴覚が最も優れており、高音域に関しては人間の10倍ほどといわれています。
台風は雨音だけに留まらず、"ゴォォォ"という風の音が不安を掻き立てます。人間の耳にもはっきりと聞こえる音なので、猫が怖がるのも無理はありません。その音を少しでも軽減させるために、雨戸やカーテンを閉めてしまいましょう。
2. 隠れられる場所を作っておく
猫は、薄暗くて狭い場所に隠れると安心します。ドーム型のハウスやダンボールなど、愛猫が好んでくれるものならば何でも大丈夫です。
ちょっとした隠れ家を用意してあげましょう。そして、いざ台風が来た際に隠れているときは無理に抱き寄せたりせずに、そのままにしてあげてください。
3. 同じ空間にいてあげる
愛猫が隠れていても、そばにいても、できるだけ同じ空間にいてあげてください。猫は野生の本能が強いため、怖くてもじっと耐えてしまう傾向にあります。
飼い主さんがそばにいて声をかけてあげるだけでも、安心することができます。撫でても嫌がらないようであれば、そっと撫でてあげてください。
4. 愛猫が甘えてきたら受け止めてあげる
台風や地震など、いつもとは明らかに異なる事態が発生した際に、とても甘えてくる猫がいます。いつもは抱っこが嫌いなのにも関わらず、しがみついて離れなかったり、鳴き続けたりすることも珍しくありません。
愛猫がいつも以上に甘えてくると感じたら、落ち着くまで寄り添ってあげてください。抱きついてきたらそっと抱き寄せ、鳴いているようであれば声をかけて撫でてあげましょう。抱っこをして身を委ねてくるようであれば、少しの間抱っこを続けてあげてください。
5. 遊びやおやつ気を紛らわせる
避難の必要性がなく、室内が安全な状況であれば、気を紛らせることも一つの手段になります。大好きなおもちゃで遊びに誘ってみましょう。誘いに乗ってくれるようであれば、しばらく遊びましょう。
また、おやつで気を紛らせる方法もあります。食べ過ぎはよくありませんが、少量であれば気分転換にもなり、より様子が分かりやすくもなります。
いざという時のために避難の準備も
避難所での動物の受入れ体制は場所によって異なります。専用のスペースに預けるにしても、車中泊にするにしても、概ねケージで過ごすことになります。
折りたたみ式のケージや、ポータブルトイレ、フードなど、台風シーズンが到来したら念のため備えておくと安心です。愛猫に関する情報を記載したノートを作成しておくと、万が一第三者の方にお世話を依頼する際に役立ちます。避難袋の中に入れておくと良いでしょう。
まとめ
猫は大きなリアクションを取らなくても、心の中では怖いと感じていることがよくあります。台風のように雨音や風の音が激しい場合は、強い不安を抱いているかもしれません。
愛猫の恐怖心や不安を汲み取り、できるだけそばにいてあげてください。鋭い感覚そのものは変わりませんが、飼い主さんがそばにいてあげるだけでも安心感を得られるでしょう。