1. 肥満気味
肥満気味の猫ちゃんは、その皮下脂肪が断熱材の役割を担ってしまいます。そのため、標準体型の猫ちゃんよりも体に熱がこもりやすくなっているんです。
また、かなり肥満の猫ちゃんの場合は首の周りの脂肪が気管を圧迫してしまうため、呼吸機能が低下してしまっています。
猫は呼吸によって体温調節をしていますので、呼吸機能の低下は熱中症のリスクが増加してしまうことになります。普段から愛猫ちゃんの体重管理をしっかりしてあげて、熱中症のリスクを減らしてあげるようにしなければいけませんね。
2. 子猫・老猫
子猫は体の機能がまだ未発達です。また、老猫は逆に体の機能が衰えてしまっています。そのため、体温調節が上手く出来ずに熱中症になりやすいと言われています。
子猫や老猫ちゃんを飼っていらっしゃる飼い主さんは、若い成猫ちゃんよりも環境に気を付けてあげる必要がありますね。
室内の温度管理をしっかりとしてあげて、愛猫ちゃんが過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。暑すぎたり涼しすぎたりするお部屋にならないように気を配ってあげましょう。また、若い成猫ちゃんと一緒に飼っていらっしゃる飼い主さんもそれぞれに目を配ってあげる必要がありますね。
3. 短頭種
ペルシャやヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなどのいわゆる「鼻ぺちゃ」な猫ちゃんはスムーズな呼吸がしづらくなっています。そのため、呼吸による体温調節が苦手です。
鼻ぺちゃの猫ちゃんたちは、鼻の奥の構造も変形していることが多く空気の通りがうまくいかないことがあります。そのため、呼吸をする時に気道に圧力がかかり、換気がスムーズにいかないために若い成猫ちゃんでも熱中症のリスクは短頭種ではない猫ちゃんに比べると高くなります。
また、これらの猫ちゃんは短頭種気道症候群という呼吸器の疾患のリスクもあります。これを発症してしまうと最悪の場合呼吸困難を起こしてしまうこともあるため、熱中症以外にも危険があります。飼い主さんは普段から猫ちゃんの様子をしっかりと見て、少しでもおかしいと思ったら早めに動物病院で診察を受けましょう。
まとめ
猫ちゃんの熱中症対策はどんな子にもしてあげることが必要ですが、特に熱中症にかかりやすい猫ちゃんの特徴は以上のものになります。
猫ちゃんは汗を出す場所が肉球のみで、呼吸による体温調節も上手くありません。その上、人間と違って毛皮をまとっているので、余計に体温が上昇しやすくなっています。
熱中症を予防するためには飼い主さんが室温や湿度、風通しなどに気を配ってあげる必要がありますね。もし熱中症にかかってしまったら、すぐに動物病院に連れて行ってあげることも大切です。
飼い主さんが工夫してあげることで、暑い時期を愛猫ちゃんと一緒に乗り切りましょう!