超危険!猫がキッチンやリビングで起こしやすい事故5つ

超危険!猫がキッチンやリビングで起こしやすい事故5つ

猫は好奇心旺盛で、人間にとってはそれほど魅力を感じないようなものに興味を惹かれることがあります。今回は、ヒヤッとするような事故現場になりやすいキッチンとリビングに潜む危険についてご紹介いたします。

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

キッチンやリビングに潜む危険

キッチンにいる猫

猫は好奇心旺盛な動物です。特に飼い主さんがよく立ち入るキッチンや、美味しそうに食べているものなど、気になることがたくさんあります。

そして、猫の興味の幅はときに飼い主の想像を超えるものがあります。あわや大惨事ということにならないように気をつけたいところです。

今回は、キッチンやリビングに潜む危険を5つご紹介いたします。

1. ケトルや鍋による火傷

電気ケトル

キッチンでは熱いものを取り扱います。最近では直接火を使わずとも温めたり、お湯を沸かす手段もあるのでそういったものも猫にとって危険であることは言うまでもありません。

キッチンへの侵入はケトルを倒す、熱々の鍋に身体が触れてしまうなどの火傷を負うリスクが高いでしょう。万が一火傷を負ってしまった場合は、速やかに患部を冷やし動物病院へ連れて行きましょう。

猫が見せる火傷のサインは、何度も同じ部位を舐めている、皮膚が赤くなっている、触れられることを拒むなどがあります。キッチンに侵入した痕跡があった後に、これらの行動が見られたら火傷の可能性も疑いましょう。

2. 人間の食べ物を食べてしまう

肉を眺める猫

猫が人間の食べ物を口にしてしまう誤食・誤飲は、キッチン、リビングともにリスクが潜んでいます。調理中にうっかり玉ねぎを食べてしまうことや、食卓に並んだ料理をつまみ食いしてしまうなどです。

味付けの問題はもちろん、食品そのものも猫には危険なものが多く存在します。特にネギ・玉ねぎ・ニンニク・レーズンなどは場合によっては命に関わる可能性があります。

キッチンへの侵入を柵などで予防する、テーブルに乗る癖をつけさせないなどの対策を取るように心がけましょう。

3. テーブルクロスを引いてしまう

テーブルを眺める猫

テーブルクロスを活用しているご家庭もあるでしょう。カーテンと同様に、テーブルクロスも猫にとっては登りたい衝動に駆られます。

よじ登った結果、テーブルクロスとともに食器が落下してしまえば大惨事です。落下した食べ物を誤食・誤飲する危険性はもちろん、割れた食器による怪我や熱い料理による火傷も深刻な問題です。

小さな傷程度なら綺麗な水で拭き取り、ガーゼを当てて対処できることもありますが、傷が大きい場合や、様子がおかしいなどの異変があれば迷わず病院に連れて行きましょう。

猫がいるご家庭では、テーブルクロスよりもランチョンマットを使用することをおすすめします。

4. 花瓶を倒す

花瓶を割った猫

猫は行く手を阻むもの、興味本位、飼い主さんの気を引きたいなど様々な理由でものを落下させることがあります。

花瓶を割ることもその一例として珍しくないケースになります。ここで危険なことは、破損した花瓶による怪我だけではありません。花そのものを食べてしまう、生けていた水を飲んでしまうことも大変危険を伴います。

特にユリ科の植物はほんの少しかじったり、生けていた水を飲むだけで命を落とす可能性のある危険な植物です。猫がいるご家庭ではユリ科植物を避けることが得策でしょう。ユリ科に限らず、猫と観葉植物の相性は良くないものが多々あるので、よく調べるようにしてください。

5. ブラインドの紐による事故

ブラインドで遊ぶ猫

日頃あまり意識することがないブラインドの紐ですが、猫にとっては魅力的なおもちゃになってしまいます。

軽くじゃれる程度であれば良いのですが、窓枠に登って遊ぶ最中に段々とヒートアップしてしまうと首を吊ってしまう恐れがあります。

換気中は特に紐が揺れ、興味を引きやすくなります。ブラインドの紐は短く結び、画鋲で壁に固定するようにすると安全です。

まとめ

キッチンを歩く猫

子猫や若い成猫は遊ぶことが大好きで、ある意味何でもおもちゃにしてしまいます。注意深く周囲を観察し、怪我や誤飲に繋がりそうなものがあれば猫の手の届かない場所へ片付けるように心がけましょう。

事故を防ぐためにも、安易にキッチンへの侵入を許してしまったり、テーブルに乗る癖をつけさせないほうが良いでしょう。

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