猫のシニア期は何歳から?
以前は「7歳からシニア」とされていましたが、現在は医療の進歩もあり猫の平均寿命が延びたことで7~10歳は「壮年期」と区切られることもあります。シニア期(中年期)は11歳~14歳ごろで、15歳を過ぎると「老猫期」に入ります。その子の体質によっても異なりますが、だいたい7歳を過ぎると少しずつ体力が衰えてきて、11歳を過ぎると徐々に老化が目に見えてきます。
1. ゆっくり猫じゃらし
早い動きは目で追えなくなる
シニア期に入ると視力が衰えてきて、速く動くものを目で追えなくなることがあります。猫じゃらしを速く動かした時の猫ちゃんの反応が遅く感じたり、あまり興味を示さなくなった時には猫じゃらしをゆっくり動かしてみましょう。
目で追うだけでも良い刺激になる
シニア期後半になるとスタミナもなくなったり関節に不具合が出てきたりして、あまり動きたがらなくなることもあります。その場合は「目で動くものを追う」だけでも脳に良い刺激となりますので、身体に無理のない遊びをしてあげてください。
2. キャットトンネル
キャットトンネルを使っての遊びなら、段差がないので関節が心配な子にも安心です。トンネルの両端から猫じゃらしをチラつかせると、トンネル内で追いかけて運動ができます。
キャットトンネルは「狭くて暗い」という猫の好みに合っていますので、猫本来のワクワク感を感じやすいというところもおすすめポイントです。
両端だけでなくトンネルの側面に小さい穴が開いているタイプなら、穴からも猫じゃらしをチラつかせることができるので盛り上がるでしょう。
3. 低段差での上下運動
今までの段差が負担になってしまう
若い猫ちゃんの場合は、高い家具やキャットタワーを上り下りすることが良い運動となります。しかし、シニア期に入って体力が衰えてきた猫ちゃんにとって、高い段差の上り下りは負担が大きくなります。11歳になった私の愛猫は、今まで好んで飛び乗っていた高所に自らジャンプすることが少なくなりました。
段差は20cm程度が安心
シニア期に入ったら今までのキャットタワーではなく、老猫用の低い段差のキャットタワーに切り替えると負担が少ないでしょう。段差は20cm程度の低いものが安心です。または、ペットスロープを用いて坂を上り下りするという方法も安心です。
シニア猫におすすめのおもちゃ
シニア期になったからといって、今まで使っていたおもちゃを買い替えなければいけないということはありません。
もしも老化によって今までのおもちゃに興味を示さなくなったり、新しく購入する場合には
- 鈴入りのおもちゃ
- またたび入りのおもちゃ
- 噛めるおもちゃ
がオススメです。
音や嗅覚を活かせる
視力が衰えてきても、鈴の音がしたりまたたびの匂いがするおもちゃなら狙うことができます。またたびの匂いにはリラックス効果や食欲増進効果もあるのでそれらの効果も期待できます。ただし、心臓疾患の恐れがある猫ちゃんにはまたたびの刺激が強すぎてしまう場合もあるようなので使用する際には注意してください。
また、物を噛むことは脳に良い刺激を与えるので、カミカミけりけりできるおもちゃは脳トレのように老化防止に効果的です。猫じゃらしの獲物の部分がクッションのようになっているものもオススメです。
まとめ
今日のねこちゃんより:モーちゃん♂ / 10歳 / ハチワレ / 5kg
猫はシニア期になると眠ったりくつろいだりする時間が長くなり、運動の頻度が減っていきます。無理な運動は猫ちゃんの身体に負担がかかりますが、運動不足になると筋肉や関節の衰えが加速してしまいます。
シニア期以降の猫ちゃんには今までの遊び方ではなく、負担が少なくてワクワク感を感じさせる遊びに切り替えていきましょう。
シニア期からオススメの遊び方は
- ゆっくり猫じゃらしを動かす
- キャットトンネルを使う
- 低段差での上下運動
などです。
ワクワクを感じることは猫ちゃんの脳に良い刺激となりますので、猫ちゃんの年齢に合わせた遊び方で一緒に楽しんであげてください。