猫の老化を判定する5つの行動

猫の老化を判定する5つの行動

猫は一般的に7歳を迎えると老化が進んでくるといわれています。ただ個体差がありますので、一概に言うことはできません。また、見た目には変化がなくても内臓では老化が進んでいることもあります。ご紹介する行動が見られたら猫の老化が疑われることがあります。チェックして行きましょう!

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

1. 食欲低下

餌を食べる猫

老化すると嗅覚や味覚、そして聴覚が鈍くなる為、食欲の低下に繋がることがあります。また歯周病や歯の磨耗、歯を失うことなど口腔内の問題も原因してくることが。

運動量や基礎代謝低下の為あまりお腹が空かなくて食べなくなることもあります。ドライフードでは食べづらい、ということも考えられますね。また高齢から病気が隠れていることもありますので、食欲低下が続く場合には一度動物病院で診察してもらいましょう。

2. 毛づくろいや爪とぎが減る

リラックス中の老猫

関節炎や歯周病などの痛みから毛づくろいがしずらくなることがあります。すると頻度が減り、被毛が汚れてボサボサなんてことに…。爪とぎの回数も減る場合があり、伸びっぱなしの爪で危険な目に遭う可能性があります。

猫の代わりに飼い主さんがお手入れしてあげましょう。シャンプーは必要最低限になるべく負担をかけないように注意して行います。持病がある場合はかかりつけ医に相談を。部分洗いやドライシャンプーを活用するとより負担を減らすことができます。爪切りも定期的に行ってあげましょう。

3. 高い場所にジャンプできなくなる

たそがれる猫

いままでは高い場所にジャンプしていたのに、それができなくなったり、ジャンプ自体をためらうようになったら老化サインの可能性が。猫が登れるようにステップなどを用意してあげましょう。関節炎による痛みでうまくジャンプできないこともあります。

4. 寝る時間が増える

寝る猫

若くてもとにかく良く寝る猫ですが、老猫になるとより睡眠時間が増えてきます。1日20時間以上に及ぶことも!お気に入りの場所で寝ることが多いですので、快適なベッドを用意してあげましょう。

猫や飼い主さんの匂いがついた毛布やタオルを敷くと安心できるでしょう。柔らかすぎるベッドは足腰に負担をかけてしまうので、適度な硬さのあるものを選んであげてください。

体温調節機能も衰えてきますので、温度にも気を配る必要があります。飼い主さんが寒くないと思っていても猫は寒さを感じているかもしれません。猫の様子をしっかりと観察すると共に、適温を保つようにしてあげてください。

5. 性格が変わる

怒り気味の猫

老猫になると性格が落ち着いてくることがあります。それに関しては特に問題はないでしょう。

13歳以上の猫の約2割に「甲状腺機能亢進症」という病気が見られると言われています。この病気にかかると性格が変わったように怒りっぽくなったり良く鳴くようになったりするのです。食欲が増して元気になるのも特徴で、良く食べているのに痩せていきます。

元気で活動的なので飼い主さんが気がつかないことも多いのですが、上記のような症状が見られる場合には一度動物病院を受診するようにしてください。

まとめ

落ち着いた猫

老猫になると病気にかかることが多くなるなど心配が増えて行きます。なるべく定期的に健康診断を受けて貰うと良いでしょう。

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