おやつはご飯の代わりになる?
猫ちゃんがご飯を食べなくなると、飼い主さんとして不安に思う方が多いと思います。そんな中、猫ちゃんがおやつは食べてくれる様子を見ると、ご飯の代わりにあげていいものか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せめて食べてくれるなら、とついあげてしまいたくなる気持ちは分からなくもないのですが、猫ちゃんの為を思うとあまりお勧めできません。いくつか理由を述べておきます。
1. 栄養不足や肥満の元
猫ちゃんがご飯を食べれなくてもおやつは食べられる!という場合、毎日おやつばかりを与えることは猫ちゃんの体に良くありません。おやつはあくまでおやつですので、栄養不足になります。もしくは栄養の偏りとなり肥満の元となるのです。
人間でもお菓子ばかり食べていると、太った体型となる人の割合が増えます。これは猫ちゃんでも同じことなのです。おやつの中には栄養の補助をする役割を持つものもありますが、あくまで「補助」ですのでメインの栄養を全て補えるわけではないのです。
2. 歯周病の原因
おやつの中でも特に歯につきやすいおやつに関しては、歯周病の原因になりやすいです。おやつの与えすぎが原因でこれらの病気になってしまうと、歯がぐらついてしまったり、歯石に含まれる細菌が全身に影響を与えてしまうこともあります。
猫ちゃんは当然自分で歯を磨くことはしませんし、飼い主案が磨こうとしてもなかなか嫌がって磨かせてくれない猫ちゃんも多いです。歯に関わる病気から守るためにも、おやつの与えすぎは良くないのです。
3. 偏食の元
猫ちゃんが「普段のキャットフードに飽きた」と言った理由で、急にいつものフードを食べなくなる事があります。そんな時におやつを与えて、一度おやつの美味しさを知ってしまうと、もうおやつしか食べなくなってしまういわゆる偏食になりやすいのです。
十分な栄養補給にはドライフードが必要不可欠なので、おやつで全てを補うことには無理があるのです。猫ちゃんがキャットフードを食べなくなってしまっても、おやつを与えてカバーしようとすることはやめておきましょう。偏食を助長し、キャットフード生活に戻す事が困難になります。
まとめ
猫ちゃんは自分がおやつを食べすぎると、どのように体調を崩していってしまうのかを考えることはできません。先を見通して怖い肥満や病気から身を守るためには、飼い主さんが心を鬼にして食生活を管理する必要があります。
決して猫ちゃんのご機嫌をとるためのおやつの与えすぎには注意しましょう。先のことを考えればどのようにおやつを与えるべきか、適度な量を把握する事ができるはずです。