1. 食事の考え方
気になる猫のお世話のトップは、やはり食べ物でしょう。カリカリだけだと猫が可哀想なのではと考え、人間の食べ物を与えたり、肝臓や腎臓が悪くならないようにと予防のために、療法食を取り入れたりするのは間違っています。
人間の食べ物には、猫にとって危険な食品も多く含まれます。そして療法食はあくまでも病気の治療のための食事で、身体に持病のない猫に必要な栄養素や必要なカロリーが増減されています。太ってきたから療法食が良いと勝手に判断をせずに、病院で相談して処方が出てから与えましょう。
2. 人間用のサプリメントを使用
一緒に暮らしていれば、人間同様に愛猫にもサプリメントを与えたいと思うかもしれません。しかし、人間用のサプリメントを絶対に猫へ与えてはいけません。人間と猫とでは取り入れなければいけない栄養成分や含有量が違います。
そして必要のない物、摂取してはいけないものを人間の分量で身体の小さな猫に与えては、命の危険にも関わります。与えたい場合は獣医師に相談してから、猫専用のサプリメントや薬を与えましょう。
3. 嫌がるまでブラッシング
短時間でササっと行わずに長時間ブラッシングをするのは、逆に猫にストレスをかけるのでよくありません。猫はセルフグルーミングをして身体を綺麗にしていますが、飼い主が手助けををした方が良い場合もあります。
特に長毛種、そして短毛長毛に限らず換毛期には抜け毛が多くなり、便と一緒に毛玉が出たり毛玉を吐いたりしなければ毛球症の危険性があります。一度に仕上げようとせずに、保定する時間を短くできるように計画的にお世話をしましょう。
4. アルコール除菌
猫の身体を拭くのに、アルコールの成分の入っているものは絶対に使用してはいけません。アルコールはすぐに揮発をしますが、猫グッズにもアルコールを使用せず重曹やクエン酸など、天然の洗浄剤を使用すると良いでしょう。
トイレの掃除や消臭にも、猫が万が一口にしても問題のない物を使用しましょう。
5. 猫用ではないシャンプー剤
猫の皮膚には人間用のシャンプー剤は強すぎますので、使用してはいけません。絶対に猫専用のシャンプーを使いましょう。
基本的には猫にシャンプーは必要ないですが、シャンプーを行う場合は猫の身体に負担をかけないように注意しましょう。
6. 肛門付近を触り過ぎ
猫のお尻が汚いからとティッシュやタオルで拭きすぎるのはやめましょう。肛門など柔らかい粘膜周辺は大変に敏感な場所ですので、傷をつけてしまう恐れがあります。
猫が舐めて綺麗にしていれば問題ありません。被毛に便が付いていたり、下痢便で肛門周りが汚れたりしている場合には清潔さを保つために、温めたタオルで優しく拭いてあげましょう。
まとめ
猫にしてはいけない『間違ったNGお手入れ』6選についてお伝えいたしました。
良かれと思いやっていることが、猫にとって逆効果になっているのはお互いに悲しいですよね。必要なときに必要なことを行えるように、自己判断をせずに獣医師に相談をしてくださいね。