猫の毛が逆立っている時に飼い主がしてはいけないNG行為3つ

猫の毛が逆立っている時に飼い主がしてはいけないNG行為3つ

猫ちゃんの中には怒りん坊の子や臆病な子も多いのですが、毛が逆立つまでに怒ったり恐怖したりするのは相当興奮している状態です。今回は、しっぽをブワッと膨らませたり背中の毛を逆立てたりしている時の猫ちゃんに「してはいけないこと」を解説いたします。

猫の毛が逆立つ仕組み

しっぽを膨らませる黒猫

猫の毛が逆立つのは、その名も「立毛筋」という筋組織の収縮によるものです。そして、この筋組織の収縮はアドレナリンが作用しています。

アドレナリンは

  • 恐怖
  • 興奮
  • 怒り

などの感情で多く分泌されるホルモンで、アドレナリンが増えると交感神経が刺激されて筋組織が収縮します。

ちなみに、私たちが感動したりヒヤッとした時などに鳥肌が立つのも同じような仕組みです。

1. 手を出す

手を噛む猫のアップ

毛を逆立たせている時の猫は、恐怖や怒りなどの感情によって強い興奮状態にあります。猫は急激に興奮しやすい動物ですが、毛が逆立っている時には相当に強い興奮状態です。そのため、うっかり手を差し出したり身体を触ってしまうと、反射的に噛みついたり攻撃してきてしまう恐れがあります。

2. かまい続ける

不機嫌そうな顔のラグドール

何かを怖がったり怒ったりして毛を逆立たせている猫ちゃんに対して、なだめようとしてかまい続けるのは逆効果となります。たとえ飼い主さんであっても、興奮状態の猫ちゃんが毛を逆立たせた状態でシャーッ!と威嚇してくることもあります。

毛を逆立たせて興奮している猫ちゃんを飼い主さんがかまい続けてしまうと、猫ちゃんの興奮を助長してしまいますので、興奮が落ち着くまでかまわないことが1番の対処法となります。できれば別室へ行くなど距離を取って、猫ちゃんが落ち着いてくれるのを待ちましょう。

3. 対象を放置する

怖がるグレーの長毛猫

外を歩く他の猫ちゃんや掃除機など、猫ちゃんが苦手な物に対して毛を逆立たせる場合はその対象から猫ちゃんを遮断してあげることも重要です。

外猫ちゃんに興奮してしまう場合は、姿が見えないようにカーテンやブラインド等で視界を遮断してあげたり、猫ちゃんが怖がる家具家電等は、普段見えない場所にしまってあげることでストレスを軽減することができます。

まとめ

毛を逆立てて威嚇する長毛猫

愛猫がしっぽをブワッと膨らませて、まるでタヌキのようになってしまうことがあります。新しい猫を迎え入れた時や、知らない人がおうちに遊びに来た時などに見られやすいですね。

しかし、猫と暮らしている中で成猫が毛を逆立たせることは経験上めったになく、毛を逆立たせるということは相当な興奮状態であると考えられます。

毛を逆立たせて興奮している猫ちゃんに対して、手を出したり触ったりしない、近くでかまい続けない、興奮の対象を遮断してあげるこの3つを意識して対処してあげましょう。

猫にとっては安心してゆったり暮らせることが何よりの幸せで、恐怖や警戒、怒りなどは猫ちゃんにとって大きなストレスとなってしまいます。猫ちゃんができるだけ心穏やかに暮らせるように暮らしを整えるとともに、興奮状態になった場合には安全を確保してそっとしておいてあげることも大切です。

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