猫がダンボールをかじる5つの理由と対処法

猫がダンボールをかじる5つの理由と対処法

猫には犬ほど物を噛むイメージがないかもしれませんが、ダンボールを噛みちぎってしまう猫ちゃんは大変多くいます。噛みちぎって遊んでいるだけならいいのですが、食べてしまっている場合には注意が必要です。中にはストレスや病気のサインとしてダンボールをかじったり食べているケースも。今回は、猫がダンボールを噛みたくなる理由と注意点を解説いたします。

1. 匂いが好きだから

ダンボールの中から顔を出す猫

猫は本能的に箱に入るのが好きな動物ですが、特にダンボール箱が好きです。おうちに荷物が届いて開封した際に、我先にと中へ入りたがる子も多いのではないでしょうか。

紙、インク、外の世界の匂いがする

猫がダンボールを好む理由の1つに、ダンボール特有の匂いがあると考えられます。紙製品の匂いが好きなのは、野生時代に木に登ったり木の幹で爪とぎをしたりしていたためではないかと推測しています。

ダンボールに印字やプリントがしてある場合にはインクの匂いもします。猫は新聞紙や広告など、インクの匂いを好む子が多いので、そういった点でもダンボールが好きなのではないかと思います。

また、ダンボールは匂いを含むので、外の世界の知らない匂いがして興味深いということもあるでしょう。このように、猫はダンボール特有の匂いが好きで、つい噛んでみたくなってしまうのではないかと考えられます。

2. 噛み心地が良い

大きく口を開ける猫の顔アップ

ダンボールは適度な厚さがあり硬すぎない素材であることも、猫がダンボールを噛む理由の1つです。猫は遊ぶ際におもちゃを追いかけたり、手で捕まえようとしたりするだけではなく、噛み付いたり蹴ったりして攻撃します。

猫の遊びは狩りごっこなので、猫にとって噛むことは本能的なものです。一度「ダンボールを噛んでみたら噛み心地が良かった」と記憶すると、ダンボールを目にするたびに噛んでみたくなってしまうと考えられます。

3. 歯がかゆい時期

筒状になった段ボールに入っているシャム子猫

猫も人間と同じように乳歯から永久歯へと生え替わる時期があります。猫の場合は生後3か月頃から乳歯が抜け始め、生後6か月頃までに永久歯が生えそろいます。

この生え替わりの時期には歯がムズムズしやすいので、物を噛みたくなる欲求が強まります。生後3か月~6か月頃の子猫はとてもやんちゃ盛りということもあり、目の前にあるダンボールに興味を持って噛んでみたくなるということもあるでしょう。

4. ストレス発散

ダンボールに開けられた穴から覗く猫

運動不足を解消

猫の狩りは短時間集中型で、獲物を静かに狙って一気に飛びかかって仕留めるスタイルです。そのため、猫が求める遊びは15分程度の短時間で全力で遊べるような遊びです。猫が突然、全力疾走で部屋を飛び回る"大運動会"を目撃なさったことのある方ならご存じかと思いますが、猫の瞬間最大風速はとてつもなくパワフルです。

室内では運動不足になりやすい

そんな猫が運動不足になってしまうと、体力を持て余してしまったことによる破壊行動が見られることがあります。ダンボールはその標的になりやすく、噛みちぎって運動不足によるストレスを発散しようとすることがあります。退屈してしまって、暇つぶしとしてダンボールを噛んで気持ちを紛らわせることもあります。

精神的なストレスにも目を向けよう

  • お留守番が長い
  • 飼い主さんの注目が引けずに寂しい
  • 環境が変わった
  • 同居ペットが増えた
  • 外から大きな音がする

など、精神的なストレスからも破壊行動が見られることもあります。運動不足になっていないかということに加え、猫ちゃんとのスキンシップが十分かどうか、猫ちゃんにストレスとなっているものがないかを確認してみましょう。

5. お腹が減っている

空のフードボウルとこちらを見上げる猫

ダンボールを噛みちぎるだけではなく、中には食べてしまう子もいます。猫にはウールサッキングのように、本来食べるものではないものを食べてしまう行動が見られることがありますが、それと同じようにダンボールを食べてしまう子もいるのです。

私たちには「ダンボールは食べてはいけないもの」ということが理解できますが、猫にはその判断ができません。噛んで遊んでいるうちにうっかり食べてしまうこともあれば、空腹を満たすために積極的に食べてしまうこともあります。

ごはんの量や質を見直してみよう

ご飯の量が猫ちゃんに適量であるかどうか、必要な栄養素がしっかり摂れるフードかどうかを見直してみましょう。肥満を改善する必要がある子の場合、急激にごはんの量を減らしたりダイエットフードに切り替えたりすると、空腹を強く感じてしまうことがあります。

フードの量を調節したり別のフードに切り替えたりする場合には、1週間ほどの時間をかけて少しずつ変更し慣れてもらうようにしましょう。

誤食に注意しよう

獣医師に聴診器を当てられる猫

猫ちゃんがダンボールを噛むだけではなく、食べてしまう場合には注意が必要です。猫がダンボールを食べてしまうと、喉やお腹の中で詰まってしまったり内臓を傷付けたりしてしまうおそれがあります。少しの細かい破片なら胃液で溶けると考えられますが、大きな破片は溶けきらずに詰まってしまう危険があります。

出しっぱなしにしない

猫ちゃんがダンボールを噛んだ痕跡があるものの、そこに破片が少ない場合には食べてしまっている可能性が高いので、ダンボールを出しっぱなしにしないようにしましょう。また、猫ちゃん用品の中にはダンボールでできているものもありますが、誤食の可能性が高い場合はダンボール製のものは避けた方が安心です。

病気のサインである可能性も

猫が食べ物以外の物を食べたがるとき、それが何らかの病気のサインである恐れがありますので注意が必要です。突然ダンボールを食べるようになり執着が強い場合には、一度動物病院を受診して獣医師に相談してみると安心です。

まとめ

ふく

今回は「猫がダンボールを噛んでしまう原因と対処法」について解説いたしました。猫がダンボールを噛みたくなる理由として、ダンボールの匂いが好きだから、噛み心地が良いから、歯が抜け替わる時期でムズムズするから、ストレスが溜まっているから、お腹が減っているからという5つの理由が考えられます。

猫に「噛まないで」と言っても伝わらないので、噛まれたくない場合は猫ちゃんの手の届かない場所に保管しておくことが何よりの対処法となります。

また、猫ちゃんがダンボールを噛むだけではなく食べている場合には、喉やお腹の中で詰まったり内臓を傷付けたりしてしまう恐れがあり注意が必要です。この場合もダンボールを出しっぱなしにせず、猫ちゃん用品でもダンボール製の物は使用しない方が安心です。

そして、中には病気のサインである場合や、運動不足や寂しさといったストレスのサインである場合もありますので、猫ちゃんの体調や日頃の生活について目を向けてあげることも重要です。

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