「軟便」と「下痢」の違い
「軟便」とは?
うんちが緩い時の表現として「軟便」と「下痢」の2つの表現があります。軟便とは字の通りにうんちがいつもより柔らかい状態ですが、見た目にはまだ形があります。スコップですくった時に形が崩れてしまったり、スコップにうんちが付着しやすい柔らかさです。
下痢には2種類ある
猫の下痢には2種類あります。1つは「大腸性下痢」で、大腸で問題が発生して下痢を起こしているものです。大腸性の下痢では回数が増え、ゼリー状の粘液がうんちに付着していることも多くあります。
もう1つは「小腸性下痢」で、小腸で問題が発生して下痢を起こしているものです。小腸性の下痢では大腸性下痢ほど回数は増えませんが、水っぽく形のないうんちが大量に出やすいという特徴があります。
軟便と下痢の違いは「形があるかどうか」
軟便と下痢の大きなラインは「形があるかどうか」です。様子を見ても大丈夫な軟便は、見た目には一応のうんちの形があります。いつもより柔らかい状態なのでスコップにうんちが付着しやすい状態です。その1回きりで次から通常のうんちに戻る場合には、しばらく様子を見ても大丈夫でしょう。
しかし、下痢になると
- 形が崩れている
- 形がなく水っぽい
- 回数が増える
- ゼリー状の粘液が付着している
- 繰り返す、ぶり返す
など、見た目や回数にも異変が表れます。
また、下痢の時には身体が悪いものを一生懸命外に出そうとしている状態なので、もううんちが出ないのに便意だけあって、うんちのポーズをとる「しぶり」が見られることがあります。
受診するべき状態
うんちの状態が
- 水っぽくて形がない
- 緩い状態が続く
- 緩くなったり戻ったりを繰り返す
- 血や粘膜が混じっている
- 回数が増える
- 出ないのにうんちのポーズをする
などの時、
そしてうんちの異変に加えて
- ぐったりしている
- 食欲がない
- 発熱している
などの様子が見られる時にはすぐに受診するようにしましょう。
たとえ下痢ではなく軟便であっても、軟便状態が続いたり頻繁に繰り返すということは何らかのトラブルがあると考えられますので、受診するようにしましょう。
様子を見る時の対処法
明らかな下痢ではなく、そのほかの異変も見られないものの少しうんちが緩いかな?というときにはお腹を休ませて様子を見てみましょう。うんちが緩くなる原因には、消化不良から病気までさまざまありますが、その日の体調によってもうんちが少し柔らかくなる時もあります。
すぐに病院へ行かない場合には、1回のごはんを通常時の半分~1/4程度に減らし、回数を増やして様子を見てみましょう。1回のごはんの量を減らすことで消化器官が休まり、一時的な軟便が改善することもあります。
1日様子を見ても軟便が改善されない場合は、病院を受診して獣医師に相談しましょう。
まとめ
今回は「病院へ行くべき猫のうんちの基準」について解説いたしました。
水っぽくて明らかに「下痢」の状態は、見た目にも体調不良が分かりますので病院へ行こうと思いますが、少しゆるいかな?という程度の「軟便」の状態は受診するべきか否かで悩んでしまいます。
うんちの形が見た目にある状態で、その1回だけで次のうんちから通常に戻る場合には様子を見ても大丈夫であると考えられます。
早急に受診したいのは
- 水っぽくて形がない
- 緩い状態が続く
- 緩くなったり戻ったりを繰り返す
- 血や粘膜が混じっている
- 回数が増える
- 出ないのにうんちのポーズをする
という状態のうんちの場合です。
また、ぐったりしている、食欲がない、熱っぽいなどのうんち以外の異変がある場合にもすぐに受診するようにしましょう。
少しゆるい程度の軟便で受診せずに様子を見る場合には、1回のごはんの量を減らして回数を増やし、お腹を休めてみましょう。うんちの状態が1日以上改善しない場合や、戻ったりゆるくなったりを繰り返す場合には受診するようにしましょう。