1. 構いすぎる
ステイホームでやることがない時についつい、猫を構いすぎていませんか?飼い主さんが家にいてくれるのは嬉しくても、そこまでベタベタしたいと思わないのが猫です。
ですから頻繁に構って来ることにもしかしたら、イラっとしているかもしれません。猫には猫のペースがあります。ぐっすり眠る時間なのにちょっかいを出されたら、それは良い気分がしないでしょう。猫の反応を見て構いすぎには注意してあげてください。
2. 模様替え
環境の変化に敏感な猫からすると、模様替えでさえストレスになることがあります。必要があってのことならば仕方ありませんが、なるべくなら室内を変化させない方が良いでしょう。
どうしても変えなければいけない場合も、少しずつ変えていく方が負担をかけずに済みます。特に猫のお気に入りの寝場所とトイレを移動する場合は注意してあげましょう。
3. 写真撮りまくり
可愛い猫の写真、たくさん撮りたくなりますがやり過ぎるとあまり好まないことも多いようです。嫌がるようならほどほどにしておきましょう。撮ろうとするとさっとポーズを変えてしまうこともあります。
また無理やりコスチュームを着せるのもNG。ストレスを与えてしまいます。もしどうしても撮りたいのなら、着せてすぐに撮影して脱がしてあげると良いでしょう。でもやはり嫌がるのであれば避けた方が無難です。コスチュームを着るのを嫌がらなければ良いでしょうが、それでもやり過ぎには注意です。
4. 長期間家を空ける
旅行などで長期間家を空けることがあるでしょう。長期間留守にする場合には、猫を預ける方法とシッターさんなどお世話をする人に来てもらう方法があります。猫の性格と飼い主さんの都合によってどちらにするか決めることになります。
あんまり猫のストレスになる可能性はあり、預けた先に馴染んでしまうような猫もいるようですが、どちらにしてもあまりに頻繁だとストレスになってしまいます。
長期に留守にして再会した時、怒ることもあるようです。「にゃんで置いてったのにゃん!」とそっぽを向いてしまうかもしれません。よそよそしい態度を取られることもあると聞いたこともあります。
猫は絆のある飼い主さんのことなら忘れられることはないと思いますが、なるべくなら一緒にいてあげる方が良いでしょう。
5. 飼い主さん好みの食事
猫のことを考えてではなく、飼い主さんが与えたいからという理由での食事はストレスかもしれません。例えばベジタリアン食や栄養バランスの取れていない手作りご飯、見た目の美しさを一番に考えたご飯など。
肉食である猫は十分な動物性たんぱく質が摂れないと栄養不足になってしまいます。これは健康や生命にも関わることです。たんぱく質以外にも、猫が多めに必要とする栄養素もあります。必ず猫にとって必要な栄養バランスの取れたご飯を与えてあげましょう。
まとめ
猫と一緒に暮らす上で大切なのは、猫基準でものを考えることです。どうしても人目線に偏ってしまいがちですが、そうなると飼い主は満足、猫にはストレスという状況になってしまいます。飼い主さんは良くても猫にはどうなんだろうと、一度立ち止まって考えてあげてください。
コロナ禍で世界中の人々の生活様式、生活リズムが変わり、飼われているペットにも少なからず影響が出ているようです。飼い主さんが今までは朝出かけて夜帰って来ていたのになぜかずっと家にいる、散歩やごはん、遊びの時間が変わったなど、飼い主さんの生活リズムの変化とそれによるペットの生活リズムの変化が、ペットの精神面にマイナスの影響を与えているケースが報告されています。
「なぜか飼い主さんがずっと家にいる」ことでしょっちゅう構ってもらえるから嬉しい猫ちゃんもいれば、「なぜ?なぜ急に変わったの?」と戸惑ってストレスになったり「一人で静かに過ごしたいのに飼い主さんが構ってくる」というストレスを抱えたりする猫ちゃんもいるようです。
在宅ワークに切り替わった頃から困った行動が出てきた、ストレスを抱えていそうだな、体調が悪いのかもしれない、などの思い当たることがあれば、まずは病気が隠れていないかをきちんとチェックしてもらい、身体的な異常がないのに困った行動や強いストレスがあれば猫の行動学に詳しい獣医師に相談できると良いと思います。