”夏猫”はよくない?その理由とは

”夏猫”はよくない?その理由とは

皆さん”夏猫”という言葉をご存知でしょうか?昔はよく「夏猫はよくない」と言われていたそうです。今回は夏猫について調べてみました!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

夏猫とは

虫に手を伸ばす子猫

夏猫とは、言葉通り「夏に生まれた猫」のことを言いますが、冬に生まれた猫は冬猫と呼ばれています。お年寄りと話をしていると、多くの方が「夏猫はよくないよ~、飼うなら冬猫にしなさい」と言います。

理由を聞いてみるも、「昔の人はそう言うよ」とのことで詳しい理由がわからず・・・。そこで今回は、夏猫は良くない!と言われているその理由を、自力で調べてみました!

夏猫は体が弱いと言われている理由

外でミルクを飲む2匹の子猫

夏猫について調べてみると、情報は少なかったもののいくつか分かったことがありました。夏猫がよくないといわれている理由ですが、どうやら

  • 猛暑で亡くなってしまう
  • 体が弱くなる
  • 狩りをしない

等から、夏猫は良くないと言われているようです。

昔はエアコンも無かった為、生まれたての小さな体で猛暑を乗り切ることは難しく、夏に生まれた子猫が命を落としてしまう場合が多かったそうです。そして夏猫は冬になると寒さに耐えられず、すぐに風邪をひいてしまうというお話もありました。

今は暑い地域では基本的にエアコンがあったりと、快適な温度の室内で生活する猫が増えました。冬にはしっかりとした暖房もありますから、このようなことはほぼありません。

また、猫の繁殖期は春と秋。夏場はエサが豊富な為に、ネズミを追わない子になる!とも言われていたそう。昔の人が猫を飼う主な理由は、ネズミ退治の為でしたから、そういう言い伝えが出来たんですね。

ちなみに・・・

調べていると、夏生まれの猫は寒いのが苦手、冬生まれの猫は暑いのが苦手!なんて記事を見つけました!これについて、詳しい理由は記載されていなかったのですが、人間でも同じことが言われていますよね。

人間には汗腺という器官がありますが、汗腺は主に体温を下げる為に利用されています。子供の頃に出来上がるのですが、外の温度に適応するようにと、汗腺の数は気温に比例するんだとか。そのことから、夏に生まれた人は、生まれた時から高い気温に接することで、汗腺が急成長するんだそうです!

夏生まれは夏の暑さをうまく乗り切れる、逆に冬生まれは暑いのが苦手!と言われているのは、汗腺の仕組みを考えると本当かもしれません。猫には汗腺がほとんどありませんから、このように言われている理由はハッキリわかりませんでしたが、何か近い理由があるのかもしれませんね!

まとめ

草むらにいる2匹の子猫

夏猫について調べてみると、夏猫が良くないと言われている主な理由は、やはり気温に関することが多かったです。しかしそれも、絶対と言い切れるものは無く、あくまでも迷信にすぎません。

今はエアコンも当たり前に使われている時代ですし、家猫はネズミ捕りの為に飼育されていることも少ない為、夏猫が良くない!といわれる理由は何一つありませんでした^^夏猫であっても冬猫であっても、飼い主さんがしっかりと健康管理してあげることで、元気に育つということがわかり、一安心です♪

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