猫が「プルルル」と鳴くのはどんなとき?
猫の鳴き声といえば「ニャー」や「ニャオ」がメジャーです。ところが、稀に「プルルル」や「クルルル」のように猫とは思えない鳴き方をすることがあります。
滅多にお目にかかれない鳴き方ですが、「プルルル」と鳴く猫はどのような気持ちを伝えたいのでしょうか?ここでは、不思議な鳴き声の真相についていくつかご紹介いたします。
1.ここぞという場面で!気合を入れたい
猫は高い身体能力を持っていますが、思いっきり走り出そうとしているときや、ジャンプをする際はそれなりに気合いが必要になります。そんな折りに「プルルル」と鳴いて気合を入れるのです。
人間風に言うならば「せーの!」や「よいしょ」という掛け声のようなものです。愛猫が何かアクションを起こす前に不思議な鳴き声をあげていたら、心の中で「頑張れ!」と応援してあげましょう。
2.嬉しい
先ほどは、ここぞという場面での掛け声でしたが、「プルルル」という鳴き声の多くは穏やかな場面で見られるものです。
飼い主さんの隣でリラックスしているときに「プルルル」鳴くことが多い場合は"一緒にいられて嬉しい"という気持ちが表れています。時間が許す限りそばにいてあげると喜んでくれるでしょう。
3.楽しい
飼い主さんと一緒に楽しく遊んでいる場面でも、「プルルル」と鳴くことがあります。猫にとって遊びは狩りの練習という意味合いがありますが、このような鳴き声が聞こえてくる遊びはもう少し軽いじゃれ合いのようなものです。
猫が本気で獲物を捕えなければならない真剣な場面では、物音一つ立てずに静かに狙いを定めます。もちろん無言です。だから、思わず声が出るということは穏やかな気持ちで遊んでいる証なのです。
4.愛情表現や甘え
この「プルルル」という鳴き声は、猫の母子間でのコミュニケーションでも聞こえてくる鳴き方です。子猫が母猫に甘えるとき、母猫が子猫に愛情を伝えるときなどに「プルルル」と鳴いて気持ちを伝えます。
幼い頃から人間と暮らす猫は、飼い主さんを母猫のように慕います。そして野生の猫のように独立することがないので、ずっと気持ちの上では子猫のままでいられます。年齢に関係なく「プルルル」と鳴いて擦り寄る猫はとても甘えっ子なのです。
ある程度留守番ができて、特に生活に支障がなければ甘えさせてあげましょう。ただし、おやつやフードのあげすぎなどの甘やかしには十分気をつけましょう。
5.不思議でしかたない
猫は好奇心旺盛な動物です。特に子猫はありとあらゆるものが気になります。成猫になるとある程度落ち着きが見られるようになりますが、見慣れないものと遭遇することで、やはり不思議に思う場面が出てきます。
人間が手にしているものや、食べているものは猫にとっては未知の世界です。「それなぁに?」「じゃあ、あれは?」「どうやって使うのかなぁ?」など疑問の嵐なのです。そして、その気持ちを「プルルル」という鳴き声で表現しています。
さり気なく「これは〇〇だよ」と教えてあげると、雰囲気や音で理解できるようになるものもあるでしょう。ただし怪我に繋がるものや、破損の恐れがあるものは愛猫が触れられない場所で保管するように気をつけてください。
まとめ
今回は不思議な鳴き声、「プルルル」について紹介させていただきました。とても珍しい鳴き方なので、まだ聞いたことがないという方もいらっしゃるでしょう。
ほんの一瞬且つ小声である場合も多いので、注意深く耳を澄ませてみると、聞こえることもあるかもしれません。
"聞いたことがある!"という方は、改めて鳴き声が聞こえる場面を観察してみると面白いかもしれませんね。