猫に定期検診は絶対必要?どうしても行けないときは?

猫に定期検診は絶対必要?どうしても行けないときは?

病院へ行くのを嫌がる猫は多いでしょう。そのため、「具合が悪くなったとき以外は、病院には連れて行かない」という飼い主さんも多いようです。飼い主さんからすると「嫌がっているのに連れて行くのはかわいそう…。」と思ってしまいますよね。猫に負担を強いてまで、定期健診は絶対必要なのでしょうか?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

定期検診のメリットは?

抱っこされている猫
  • 病気の予防になる
  • 病気の早期発見になる
  • 現在の健康状態をチェックできる

猫は痛みや不調を隠そうとする動物。症状が重くなるまで辛さを我慢してしまう傾向にあります。外見からは異変に気づきにくいため、何らかの症状が出た場合には既に病気が進行してしまっているケースが多いのです。

そのため、定期検診受けることは、病気の予防や早期発見につながると言えます。現在の健康状態を確認し、正常値を知ることにより異常値が出たときと比較がしやすいというメリットもあります。

定期検診は絶対必要?

聴診器を当てられる猫

上述したように、病気の予防のため、そして病気の早期発見のためにも定期検診は必要と言えます。人間も、定期的に健康診断や人間ドックを受けますよね。それによって、病気の発見に繋がることもあります。

猫も同じです。猫に苦しい思いをさせないためだけではなく、飼い主さんの精神的、経済的負担を考えても、定期検診は受けた方が良いのです。

検査項目は、血液検査からレントゲン検査まで様々な項目があります。猫の年齢や健康状態に合わせて獣医さんと相談して決めると良いでしょう。

どうしても行けない場合は?

虫眼鏡と猫

「定期検診を受けたいけれど、どうしても行けない」という場合もあるでしょう。そんなときは飼い主さんによるセルフチェックが有効です。猫の体に触れ、観察することにより、猫の体調の変化に気づいてあげられるのです。

皮膚や体の各部位に触れてチェック

  • 脱毛しているところはないか
  • 痛がったり、腫れているところはないか

目・耳・鼻・口をチェック

  • 目ヤニは出ていないか
  • 耳は汚れていないか
  • 鼻や唇が乾いていないか
  • 口の中が赤く腫れていないか

尿や便をチェック

  • 尿便の回数や量に変化はないか
  • 軟便や下痢になっていないか

食事・水を飲む量をチェック

  • 食欲が落ちてないか
  • 水を極端に多く飲んでいないか

行動をチェック

  • 動きが鈍いなどの変化はないか
  • 歩き方がおかしくないか

まとめ

獣医と飼い主と猫

猫は痛みや苦痛を言葉で訴えることができません。元気そうに見えても、体調が良くないかもしれません。定期健診を受け、重い症状になる前に病気を発見してあげることが愛する猫の健康と長生きにつながるのです。

セルフチェックを行い、当てはまる項目がある場合は診察してもらった方が良いでしょう。どうしても病院へ行けない場合は、往診で対応してくれるところもあります。病院に相談してみてくださいね。

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