1.来客があった
縄張りに侵入されること+ビックリすることが苦手
猫は縄張りを大切にする動物のため、自分の家という縄張りに他者が侵入してくると警戒モードになります。そして、来客は玄関から突然現れたように見えるため、いきなり現れた知らない人にビックリしてしまうことも警戒モードになる原因です。
お客さんが帰るまで緊張状態が続く
猫はたとえ不審者と感じた場合でも、相手をすぐに攻撃するわけではありません。猫は不要な争いを避けるため、まずは自分の身を守ることを優先します。来客が苦手な子の場合、お客さんが入ってくると一目散に隠れてしまうことも多いです。
しかし、隠れながらもお客さんの声や動きを観察し、万が一自分に危害を加える場合に備えて警戒モードを継続します。お客さんがいる間はずっと緊張状態が続くため、お客さんが帰った後はぐったり疲れてしまうこともあります。
2.赤ちゃんが誕生した
飼い主さんやご家族に赤ちゃんが誕生することはとってもおめでたいことです。しかし、猫にとっては少し複雑な気持ちになってしまう場合もあります。
突然現れた、見たことない存在
ほとんどの場合、お母さんは病院で出産して赤ちゃんと共におうちへ帰ってきます。猫ちゃんからしてみれば「その子は何者ですか」という疑問が生じます。そして、赤ちゃんは大人とは違う独特の匂いがして、大きさも仕草も大人とはまるで違います。
猫ちゃんは突然現れた赤ちゃんを「自分にとって害がない存在」であるか確認し、受け入れるまで赤ちゃんに対して、好奇心や緊張で気を張ることもあります。
ヤキモチを焼いたり、自分がお世話しようと気を張ることも
今まで自分が1番かまってもらえていたのに、突然現れた赤ちゃんが優先順位1番になってしまうと感じると、猫ちゃんは少し複雑な気分になってしまうかもしれません。しかし、中には動物の本能ゆえか、赤ちゃんを「守るべき存在」としてお世話しようとする猫ちゃんもいます。赤ちゃんにピッタリと寄り添い、毛づくろいをしようとし、赤ちゃんに近付く人を威嚇するということも。
3.引っ越し
猫は環境の変化に弱い
「猫は家に付く」と昔から言うように、猫にとって暮らす環境はとても重要なものです。猫は環境の変化にとても弱く、模様替えをしただけでもソワソワしてしまうこともあります。それが引っ越しともなると、猫ちゃんはますます不安になってしまうでしょう。
今までの家の荷物がまとめられるところから、新居に引っ越して落ち着くまで、猫ちゃんはずっと緊張や不安を抱くこととなります。
好奇心でソワソワ落ち着かなくなることも
忙しそうに荷造りや荷ほどきをしている飼い主さんが、なにやら楽しそうに遊んでいるように見えることもあります。「なにしてるの?楽しそう!ボクも遊ぶ!」という感じで、飼い主さんの作業に加わろうとちょっかいを出してくることも。
好奇心旺盛な子の場合は、終始ソワソワしてしまうことも多いです。大好きなダンボールがたくさんあって、猫ちゃんにとってはワクワクしてしまうのかもしれませんね。
4.新しいペットが増えた
最初は威嚇するのは仕方ない
多頭飼いをするにあたって最も不安な点は「相性が良いかどうか」ではないでしょうか。新しい犬や猫、その他のペットが家にやって来ると、先住猫ちゃんは十中八九でピリピリモードになるでしょう。
しっぽを膨らませて怒ったり、シャー!っと威嚇することもあるでしょう。それは相性の良し悪しが原因ではなく、知らない動物がやって来たことによる不安や警戒心によるものなので、この時点では相性は判断できません。
好奇心と警戒心で忙しい
新入りの子をケージに入れていると、先輩猫ちゃんはその周りをウロウロして偵察に来るでしょう。ケージの中に入っているので、先住猫ちゃんも近付くことができるのです。嗅いだことのない匂いや初めて聞く声などに、先住猫ちゃんの心は好奇心と警戒心とで忙しくなります。
新入りペットちゃんの存在に慣れて受け入れるまでの間、先輩猫ちゃんは気を張り続けてしまうかもしれません。我が家の場合は短くて2週間、長くとも1ヶ月ほどで先住猫の落ち着きが戻ったと記憶しています。
5.外から大きな声や音がする
猫にとって音の情報はとっても大事
猫が音に敏感に反応するのは、音の情報から危険を察知して身を守ろうとする本能のためです。突然外から人の話し声や鳥の声などが聞こえると、猫は「なんだなんだ?」とアンテナを張り巡らせるように警戒モードになります。
工事の音は大きなストレスになりやすい
人の声や鳥の声とは違い、工事の音はとても大きいので猫のストレスとなりやすいです。近くで工事をしている場合、神経質な猫ちゃんはソワソワしてしまうこともあります。そして、その音が良く聞こえるのがトイレのある部屋だった場合には、トイレの部屋に行きたくなくてガマンしてしまったり、トイレ以外の場所で粗相してしまうこともあります。
まとめ
今日のねこちゃんより:レディ♀ / 3歳 / シャム / 4.2kg
今回は猫が気疲れしやすい場面を5つ解説いたしました。
- 来客があった
- 赤ちゃんが誕生した
- 引っ越し
- 新しいペットが来た
- 外から大きな声や音がする
以上の場面では猫が緊張モードになりやすく、気を張り続けて疲れてしまう恐れのある場面です。
猫は防衛本能が強く、少しでも危険を察知すると警戒モードになります。その反面で猫は好奇心も強いため、ワクワクとハラハラの間で心が葛藤しやすく気疲れしてしまうということも考えられます。この5つの出来事があった後にはぜひ、猫ちゃんがゆったり安心できるように労わってあげてください。