1. 半目でウットリ
お顔の筋肉が緊張していない状態
猫は犬ほど表情が豊かではありませんが、それでもお顔に感情が表れます。安心してゆったりとした気持ちのときには、半目状態でとろーんとまどろんでいることが多いです。安心しているときにはお顔の筋肉も緊張していないので、力が抜けて瞬膜が見えていることもあります。
耳やおヒゲもゆったりしている
目の様子だけではなく、耳やおヒゲの様子からもリラックス度を調べることができます。安心してリラックスしているときにはお顔の筋肉の緊張がなくなるため、目だけではなく耳やおヒゲにも力が入っていません。
耳はゆったりと基本の位置にあるか、力が抜けてやや外側に開き気味になります。そしておヒゲの力も抜けて、ゆったりと下がり気味になります。
2. 香箱座りでウトウト
前足をしまってくつろぎモード
香箱座りはうつ伏せの状態で、手足を体の内側にしまっている状態の座り方です。この座り方は前足を折りたたんでいるので、すぐに立ち上がることができません。
そのため、香箱座りをしてウトウト眠っているときの猫ちゃんは、あまり緊張していないリラックス状態であると考えられます。
前足を伸ばしているときはやや緊張感アリ
香箱座りと似た座り方に「スフィンクス座り」があります。これは香箱座りと同じくうつ伏せの状態なのですが、前足をスフィンクスのように伸ばして座っています。
前足を伸ばしたままなので、スフィンクス座りの体勢はすぐに逃げたり攻撃に入ったりすることができるため、スフィンクス座りのときにはやや緊張している状態です。
3. お腹を見せて眠っている
ヘソ天はリラックスの完全体
猫は警戒心が強く臆病な性質の強い動物なので、よほど気を許していないとお腹を見せて眠ることはないでしょう。うつ伏せや「アンモニャイト」のように丸くなっている状態は、お腹をさらさずに守る意識がある状態です。
一方、手足を伸ばして横たわっているときはお腹を守る意識があまりないため、リラックスできていると考えられます。さらに、仰向けの「ヘソ天」は完全にお腹をさらしているので、気を許して安心しきっている状態ですね。
飼い主さんの近くで眠るのは信頼しているから
猫は「寝子」が由来と言われるほど、1日のほとんどをウトウトして過ごします。これは肉食動物として狩りのときに120%の体力を発揮するため、そしてたとえ狩りに失敗しても耐えられるように体を省エネモードにしておくためです。
睡眠時間は長いのですが、深く眠ってしまうと危険を察知できないため、浅い眠りを長く取ります。猫が少しの物音にも反応して起きてしまうのはこのためです。
そんな猫が身を隠さずに飼い主さんの近くで本格的に眠っている場合には、飼い主さんのことをとても信頼して安心していると考えられます。
まとめ
今日のねこちゃんより:タマゴ♀ / 茶トラ / 1kg
半目でウットリすることや、香箱座りでウトウトすること、そしてお腹を見せて眠ることなど、猫にとっては「リラックスして眠れること」が安心している何よりの証拠と言えそうですね!
猫はビックリすることや危険に緊張することが続くと大きなストレスとなってしまいますので、できるだけ穏やかに安心して過ごしてほしいと願うばかりです。
しかしながら、ヘソ天で人間さながらに寝ていたり、油断しきってだらりとした表情で眠っていたりするのを見ると「ついに野生を忘れてしまったのか?」とクスッとしてしまいます(笑)