猫がリラックスできる場所
猫は熟睡こそしていないものの、よく寝ています。警戒心が強いはずの猫がうたた寝をしたり、だらんとした様子でくつろげる場所は猫にとって落ち着ける場所になります。
ここでは、室内で猫がくつろげる空間についていくつかご紹介いたします。
1.窓際
窓際は適度に陽が当たり、天気の良い日はひなたぼっこをしながら寛ぐことができます。さらに少し高くなっていることも安心感につながります。
また、来客があった場合に避難場所として活用している猫もいるでしょう。明らかに避難しているときはそっとしておきましょう。
ぽかぽかとした場所を好む猫ですが、日の当たりすぎには気をつけましょう。熱中症にも注意が必要なので、時々様子を見てあげてください。日差しが強い場合はカーテンで調節しましょう。
2.ソファーの上
ソファーの上に愛猫が座っていて、危うく踏みそうになってしまったという経験のある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
我々がソファーで寛ぐように、ソファーを落ち着ける場所としてすっかり気に入ってしまいます。恐らく猫は、ソファーの材質が好みのものであったり、飼い主さんのにおいがすることで安心するのでしょう。
3.飼い主さんの布団や枕
幼い頃から人と暮らしている猫は、飼い主さんのことを母親のように思っています。飼い主さんのにおいのする寝具は、まさに母猫のぬくもりに包まれているようなもので、落ち着くことができます。
4.高い場所
猫は天敵から身を守るため、そして周囲の様子を観察するために高い場所に登る習性があります。身に危険が迫ることのない室内での生活においても、高い場所は安全という認識を持っています。
人の手の届きにくい高さで寛ぐことが多いのは、少し警戒しているときです。家族になったばかりの頃や、人見知りをしやすい猫は高い場所を落ち着ける空間として選びます。
ここで無理にスキンシップを取ろうとすると、より警戒してしまうので猫のほうから接近してくれる機会を待ちましょう。尚、時々優しく声をかけてあげましょう。
5.狭い場所
猫は狭い場所が大好きです。明らかに身の丈に合っていない箱の中に入ったり、ドーム型のベットで寛いだりと狭い空間が落ち着くのです。
これは、かつて猫が穴ぐらを寝床としていたことが関係しています。猫は野生の本能を強く残しているので、家庭で暮らすようになった現在の家猫も狭くて隠れやすい穴ぐらのような場所を好むのです。
うずくまっているときは要注意
たとえお気に入りの場所でリラックスしていても、途中で水を飲んだり、トイレに行ったりと必ず動きがあります。それが、ほぼ一日通して同じ場所から動かずにうずくまっているようであれば要注意です。
食欲やトイレの様子などを見て、普段とは明らかに異なるようであれば体調を崩しているかもしれません。本格的にぐったりとしてからでは遅い場合もあるため、早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ゆうき♂ / スコティッシュフォールド / 1kg
今回は、猫が落ち着ける場所について紹介させていただきました。猫のお気に入りの場所と人間の場所が被ってしまうということもよくありますよね。その場合、猫に譲ってしまうあたりが"猫に飼われている"ということなのでしょう。
筆者も猫たちにソファーを奪われて床に座ったり、枕を取られて端に残った僅かなスペースで眠ったりすることが日常茶飯事です。野生を忘れてリラックスしている愛猫の姿は、飼い主としてはとても幸せな光景に見えてなりません。