1.ニオイを嗅いで口を開ける
猫が一か所のニオイをクンクンと真剣に嗅ぎ、顔を上げた時に、口を開いてポカーンとした表情や、臭いと言っているような顔をすることがあるんです。これは「フレーメン反応」という現象で、フェロモンに反応してよくニオイを嗅ぎ、分析しているときに見られます。
猫が自分のお尻のニオイを嗅いだとき、カーペットに残った猫のおしっこのニオイを嗅いだときに、口を開けている姿を見ることが多いでしょう。我が家の猫も猫が座る座布団を真剣にニオイを嗅いでいるなと思ったら、口を開けていることがあり、おしっこで汚れているんだなとわかります。
飼い主さんの足のニオイを嗅いでフレーメン反応をする猫もいますが、飼い主さんとしてはなんだか微妙な気持ちになりますよね。
2.トイレの前後に活発になる
急に猫が走りだしてしばらくしたらトイレに入った、トイレから出たら走り回っている、ということがあります。これは猫飼いさんの間では「トイレハイ」と呼ばれている猫あるあるな行動です。
野生ではトイレは寝床から離れた場所でするため、途中で敵に襲われないように気合を入れたり、トイレが無事に終わった達成感などから、本能的にハイテンションになってしまうとされています。
3.砂をかけるしぐさ
猫はトイレをした後に砂をかけて隠しますが、トイレ以外でも砂かけををすることがあるんです。それはなんとフードになんです。フードに砂かけなんて「こんなごはんいらない!」と言っているようにも見えますが、「今はいらないから隠しておこう」という意味なんです。
しかし、嫌いなニオイがする物にも砂をかけることがあります。なので、猫によっては好みではないフードに砂かけのしぐさをしてしまうことも。我が家の猫はコーヒーのニオイが嫌いらしく、コップに砂かけのしぐさをします。また、お腹いっぱいになるとフードに砂かけのしぐさをしますが、お皿がひっくり返ってしまうので困っています。
4.なでていると攻撃してくる
猫がスリスリしてきてくれたら、甘えているんだなとなでてあげますよね。しかし、なでていると噛んだり猫パンチをしたりすることがあるんです。「愛撫誘発性攻撃行動」というもので、なでられてうれしい場所をなでられているのに、そこが猫の急所でもあるため、なで方が気に入らなかったり、なでる時間が長かったりすると我慢の限界がきて突然攻撃してしまいます。
しかし、猫が攻撃する前にしっぽをパタパタを振るイライラのサインを示すので、そのサインが出たら猫に触れるのをやめましょう。猫が嫌がる前に触るのをやめると猫が「もっとなでてほしい」と思うようになってくれる可能性があります。
5.おしっこを壁などに向けてする
猫がおしっこをお尻を下げないまま、壁やカーテンなどにすることがあります。猫を飼う上で困ってしまう行動ではありますが、これは猫が自分の縄張りを主張するために、ニオイをつけるマーキングという行動の一つ「スプレー」というものです。
猫は縄張りを大事にする生き物で、マーキングは自然な行動であり、叱ってやめさせることはできません。しかし、避妊去勢手術をすることで多くの猫はスプレーをしなくなります。
まとめ
今日のねこちゃんより:こてつ♂ / 3歳 / マンチカン / 4.8kg
初めて猫を飼うと、いろいろなことにびっくりします。ニオイを嗅いで口を開けたり、トイレの前後にハイテンションになったり、かわいらしい行動や笑ってしまう行動を見せてくれます。
そうかと思えば、突然機嫌が悪くなったり、スプレーをしてしまったりと困った行動もします。しかし、どれも猫にとっては本能による自然な行動なんです。行動から愛猫がどんな気持ちでいるのか探ってみましょう。