猫もソワソワ!引越し先で注意すること
自分自身のにおいがない、誰の縄張りかも分からない新居は、いちから自分の縄張りにしなければならず猫にとって緊張を伴う環境です。
引越し自体もストレスになりますが、実は新居に移り住んでからも配慮が必要なのです。ここでは引越し先で注意してほしいことをいくつかご紹介いたします。
1.脱走
まず一番に気をつけたいことは脱走です。慣れない新居では落ち着かず、以前住んでいた家に帰ろうとしてしまうことがあります。
荷物を運び入れる際にも脱走のリスクがありますが、それ以上に引越し後しばらくの間はほんの僅かの隙を狙って外に飛び出してしまう可能性があるのです。戸締りの確認は入念に行いましょう。
2.食欲の変化
猫は、環境が変わると食欲が低下してしまうことがあります。ほとんどの場合は一時的なものなのでそれほど心配はいりません。
最初の1日目は全く食べてくれないこともありますが、落ち着きやすいケージの中にフードと水を入れて様子を見てあげてください。ケージがない場合は、愛猫が新居の中で過ごしていることが多い場所の付近に置いて様子を見ましょう。
ここで急にフードを変えてしまうと、逆にストレスになることがあるので既存のフードに少し香りの強いウエットフードをトッピングするなど工夫してみてください。
3.体調の変化
食欲と同様に、体調にも変化が生じる可能性があります。例えば下痢や嘔吐などの消化器症状です。これも一時的であることが多いので、焦らずに様子を見てください。
万が一ぐったりとしている場合や、1週間以上など長期化して症状が持続している場合は動物病院へ連れていきましょう。引越し先で慌てないためにも、事前に動物病院の候補を挙げておくと安心でしょう。
4.猫の日用品はそのまま使用する
引越しを機に家具を新調することがあると思います。そして、愛猫の日用品も新しいものにしたいと考えているかもしれません。しかし、猫の日用品は破損している場合を除き、そのまま使用することがベターです。
慣れない場所でも自分のにおいのついたものがある。これは猫にとって安心感につながります。特にトイレはできる限り以前のものを使ってください。砂も、直前まで使用していたものを少量混ぜると良いでしょう。
新居でも、これまで通りの生活が送れるようになったら新調しても大丈夫です。
5.お気に入りのグッズは処分しない
日用品と同様に、これまで愛着のあったグッズも基本的にはそのまま新居に持ち込みましょう。特に、愛猫が気に入って手放さないようなものは、紛失してしまわないように気をつけてください。
そして、新居に到着後は早い段階でそれらのものを出すようにしてあげましょう。
引越し後はできる限りパトロールを
引っ越し後の猫は、うろうろとパトロールをすることが多いでしょう。これは室内の状況を把握し、自身の縄張りを確立しようとしています。
傍から見れば落ち着きのない行動に見えるでしょう。しかし、室内であれば可能な限り好きにパトロールさせてあげてください。
ちなみに爪をといでしまうことがあります。以前から使用している爪研ぎも忘れずに設置しましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:レオくん♂ / 3歳 / キジトラ / 7.5kg
猫は環境の変化が苦手な反面、高い適応力を持ち合わせています。引越し直後は落ち着かずに大変かもしれませんが、徐々に慣れてくれるでしょう。
中には粗相をしてしまう猫もいるかもしれません。新居を汚されてしまうのは残念ですが、強く叱ると逆効果です。トイレの掃除が行き届いているかも含め配慮しましょう。
また、粗相の原因が膀胱炎や尿路結石などの病気でも起こる可能性があります。うずくまって動かない、排尿が極端に少ない場合は要注意です。愛猫に異変がないか、普段以上に注意しましょう。