1.黒目が大きくなる
猫の瞳孔の大きさ
猫の目の瞳孔は、とても派手にその大きさが変わります。瞳孔は目に入る光を調節する役割があるため、明るい場所では細くなり暗い場所では大きくなります。一方、猫の瞳孔は場所の明るさによってだけでなく、猫の感情によっても大きさが変わります。
猫の瞳孔が大きくなる時
平常時の穏やかな気持ちの時には、猫の瞳孔は細い~中ぐらいの大きさであることがほとんどです。しかし
- 興奮した時
- 集中している時
- 興味があるものを見つけた時
- 恐怖を感じた時
- 怒っている時
などの感情に大幅な動きがある時には、猫の瞳孔は瞳いっぱいに大きくなります。「もっと目から情報を受け取りたい」という場面で瞳孔が開くと考えられます。
遊んでいる時に猫ちゃんの瞳孔がブンッと大きくなったら、遊びに夢中になってハッスルしているのだと考えられます。
2.ヒゲが前を向く
魅惑のモフモフ「ω」の部分
猫のヒゲが生えている部分は「ウィスカーパッド」と言います。ウィスカーパッドはメスよりもオスの方が大きくふっくらとしている傾向があります。このウィスカーパッドには24本のヒゲが生えており、ヒゲに触れた感覚がヒゲの根元にある神経へと伝わり感知します。
興奮した時のウィスカーパッドとヒゲの様子
ウィスカーパッドは猫が興奮した時に膨らみ、ヒゲが前方に向きます。猫ちゃんの目の前で猫じゃらしを揺らした時や、猫ちゃんが気になる物を見つめているときなどに、猫ちゃんのヒゲが前方を向いていることがあります。これは、猫ちゃんが遊びに夢中になったりワクワクしている、というサインでもあります。
3.おしりをフリフリ
猫は待ち伏せ型のハンター
猫は待ち伏せ型の狩りをするハンターで、草や木の陰にじっと身を潜めて獲物に突然飛びかかって仕留めます。物陰に身を潜める際には通常時よりも姿勢を低くしているのですが、家で飼われている猫もおもちゃや他の猫に飛びかかる前にこの姿勢になります。物陰に隠れていなくてもこの姿勢になるのは、待ち伏せ型ハンティングという野生の本能が垣間見えているためと言えます。
猫が飛びかかる前におしりをフリフリする理由
姿勢を低くして「待ち伏せ」の体勢になってから、飛びかかる前におしりをフリフリすることがあります。まるで早く仕留めたくてウズウズしているようにも見えるこの動きは、獲物に飛びかかるタイミングを見計らっている動きであると言われています。遊んでいる際にこのおしりフリフリが見られたら、猫ちゃんが野生の本能を刺激されて夢中になっていると思われます。
4.スキップのように斜めに跳ねる
猫がスキップ?!
遊んでいる最中や飼い主さんに声をかけられた後などに、猫ちゃんがいつもと違うステップを踏むことがあります。通常は4本の足で交互に歩いたり、前足と後ろ足をセットにして走ったりするのですが、突然横や斜めの方向にポンポンッと跳ねるように移動することがあります。それはまるで「るん♪」とスキップしているように見えてなんともカワイイ動きです。
斜めに跳ねるのは警戒モード?
猫がスキップのように横や斜めに跳ねる時、背中が弓なりに曲がっていてしっぽが下向きになっていることがあります。これは猫が「やや警戒モード」になっているときの跳ね方です。
- 遊びに興奮している
- 見たことない物やおもちゃにビックリしている
- 飼い主さんの動きに警戒している
などの場面で、猫のスキップは多く見られます。猫のしっぽが逆立っている場合には「楽しい」というよりは「お怒りモード」になっていますので注意しましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:岳(がく)ちゃん♂ / アビシニアン / 1kg
今回は、猫が「楽しい!」と思っている時の様子についてご紹介しました。
犬は楽しい時に舌をベロンと出して笑顔のような表情になることがありますが、猫の場合は表情があまり変わらないので楽しいのかどうかが犬よりも分かりづらいかもしれません。
猫の場合は
- 猫の瞳孔の大きさ
- ヒゲやウィスカーパッドの様子
- 体勢
- 足取り
などに感情が表れやすいので、遊びの際にはぜひ観察してみてください。