初めて猫と暮らすと驚くこと・大変なこと
人生で初めて猫と暮らすとき、自分の中にあった猫のイメージが覆されることがあります。ここでは、初めて猫と暮らす方が陥りやすい、猫への誤解や意外に思う猫の行動についてご紹介いたします。
1.猫も人に懐く
「猫は家につく」は大きな誤解です。毎日身の回りのお世話をしてくれて、優しく接してくれる飼い主さんに対して猫も心を開いてくれるようになります。そして、愛情を求めてくれます。ただし、猫が甘えている仕草は分かりにくいものです。次に挙げる行動は甘えのサインです。
- 擦り寄ってくる
- お腹を見せてゴロンと転がる(遊びの催促)
- サイレントニャー(声にならない声を出す)
- ゆっくり瞬きをする(大好きのサイン)
- 膝の上に乗って眠るなど
猫は猫なりの手段で甘えてきます。猫が人に懐かないといわれてしまうのは、愛情表現が独特すぎるのも理由の一つでしょう。猫も懐いてくれることを心に刻んでおいてください。
2.個性が豊か
猫にも個性があります。一人遊びが上手な猫もいれば、飼い主さんのそばを離れられない猫など、驚くほど個性が豊かです。どのような性格でも、ご縁で結ばれた猫の個性を受け入れてあげてください。慣れるまでは大変なことも多いはずです。それでも確実に飼い主さんの愛情は伝わります。
そして、最期を迎えるその日まで大切に育てましょう。愛猫との生活で困ったことや分からないことがあれば、ワクチン接種や避妊手術を受ける際に獣医さんに相談してみましょう。
3.猫も犬も同じように大変
猫は犬と比較すると、お世話が楽だと聞いたことがあるでしょう。また、猫は留守番が得意なので一人暮らしでも生活しやすいイメージがあるかもしれません。
しかし、命ある存在と生活を共にすることに楽なことはありません。猫には猫の大変さがあります。特に猫のお世話で大切なポイントは次の5つです。
- 室内と猫用のトイレは清潔にする
- 新鮮な水がいつでも飲める環境を整える
- 脱走防止や危険物の収納を徹底する
- 来客時にも安心できる場所を整える
- 体調不良を隠す傾向にあるため、よく観察する
これらは最低限心がけてほしい配慮になります。猫は好奇心旺盛な動物で、上下運動を得意とします。猫に触れてほしくないものは、猫が自力で開けられない戸棚に収納しましょう。
猫と暮らす幸せ
猫は謎めいた行動が多く、最初は戸惑うことが多いでしょう。それでもお互いに慣れてくると幸せを感じることが増えてくるはずです。ここからは、猫と暮らすことで感じられる幸せについて、いくつか触れてみたいと思います。
健康になる
少し意外かもしれませんが、猫は適応力に優れているため人間のパターンにある程度は合わせることが可能です。人間に合わせつつも、整ったリズムの中で生活する愛猫にこちらも合わせることで規則正しい生活を送ることになります。
そして室内を清潔にする習慣が身につくことで、風邪や花粉症の予防にも繋がります。無意図的に猫と暮らすと健康的になるのです。
非言語的な面を大切にできるようになる
猫は人間の言葉を話すことができません。よって我々が猫の気持ちを知りたいと思う場合、猫の仕草や行動から理解しようと試みます。そして、少しずつ愛猫の訴えが分かるようになります。
このように、非言語的な要素から相手の気持ちを推し量ることは重要です。そして、猫に限らず人間同士の関わりにおいても大切なことなのです。本当に伝えたい思いは非言語的な面に隠されていることが多いでしょう。猫と暮らすことでこの側面を大切にし、普段の生活にも大いに活かされてくるのです。
まとめ
今回は、自らも初心者だった頃を思い出しながら書かせていただきました。野生の本能が強い猫との生活は確かに大変です。
しかし、愛猫が我が家に慣れて心を許してくれるようになった日の幸せは、忘れることができないほど嬉しいものです。これから猫と暮らしていく方にとって、幸多い猫ライフになりますように。