1.注目してほしい
猫は飼い主に気付いてもらいにくい
人間と比べると猫の身体は小さいので、立っている状態の飼い主に注目してもらうには何らかのアクションが必要です。また、基本的に猫は足音もしませんし気配を消すのが上手なので、近くに猫がいても気付かないことも多いですよね。
アピールの一環として踏んでみる
猫は遠くから飼い主さんの顔をじっと見つめたり鳴いたりしてアピールするのですが、そのアピールの一環として飼い主の足を踏んでみることがあります。踏むことで飼い主さんに注目してもらえたり、かまってもらえたという経験がある子なら、飼い主さんに気付いてもらいたい時に積極的に足を踏んで、アピールしてくるようになります。足を踏んでアピールしてくるのは甘えん坊の子に多いように感じます。
2.要求がある
ごはんが食べたいよ!起きて!
猫が寝ている状態の飼い主の身体を踏んでくることがあります。踏むというレベルではなく、お腹の上にジャンプしてきたり歩いてみたりといった積極的な場合も。このように、お腹が減っていてごはんを催促している時は結構積極的に踏んでくることも多くあります。こうすれば飼い主を起こせる、そしてごはんが出てくるというように学習しているのでしょう。
甘えたい!かまって!
寝る時に猫がお腹に乗ってきたり、足の間に収まって寝ようとすることもあります。この時、いったん飼い主の身体の上を歩いて顔を覗きに来ることもあります。特に仰向けになっている飼い主のお腹や胸の上は、猫が自分をアピールして飼い主を独占できる特等席です。
甘えん坊の猫ちゃんは、飼い主さんのお腹や胸の上をフミフミしてみたり喉を鳴らしたりしてひとしきり甘えると満足するようです。
3.愛情表現
積極的な接触は友好的な気持ちの表われ
猫は単独行動の習性を持つ動物ですので、他者との関わりにはこだわりがあります。そもそも臆病さを持った動物なので、よほど信頼している相手でなければ他者の身体に触れることはありません。そんな猫が身体に触れてくるということは、飼い主に対して信頼や愛情を持っている証拠でもあります。
踏むという行為のほかに、飼い主の身体や顔を触ることもあります。猫は両手を器用に使えますので、触ることで確認したり甘えのアピールをすることも多いです。
踏んでも怒らないという信頼感
踏んでくる行為には「注目してほしい」「要求のアピールである」という理由がありますが、その根底には「甘え」の気持ちがあると考えます。母猫の身体に乗っかって甘えるように、飼い主に対しても甘えん坊の気持ちになっていることが多いです。これは「踏んでも怒らない」という信頼感による甘えであると考えます。
まとめ
今日のねこちゃんより:みかん / ♀ / スコティッシュフォールド / 2.5kg
少し遅起きの朝に、愛猫に全体重をかけて踏まれ強制的に起こされることも多々あります。猫が飼い主を踏んでくる時の心理としては「注目してほしい」「要求がある」などがありますが、それらの根底には「愛情表現」「甘え」の気持ちがあると考えられます。
猫が積極的な接触をしてくるということは、飼い主を信頼している証拠でもあるのです。猫が足を踏んできた時には、肉球のヒヤッとした感覚がなんとも愛しいですよね。お腹や顔をグッと踏まれると結構痛いのですが、猫の愛情を体重の重みと共にひしひしと受け取ってあげてくださいね。