1. ゆったりくつろいでいる
猫は安心安全第一!
猫にとって一番の快適さは「安心安全」です。猫は野性味が強く臆病な子が多いため、ビックリすることやハラハラすることを嫌います。人間にとっては環境の変化がワクワクに繋がることもありますが、猫にとっては「昨日と変わらない安心感」こそが一番なのです。
ひとりでも安心してウトウトできる
猫ちゃんがひとりでもウトウトしてくつろげている様子なら、その環境に安心を感じて満足しているのでしょう。いつも緊張状態であると、心と身体を休めてリラックスすることはできません。
- 家の中で飼い主さんの後追いをする
- 飼い主さんの姿がないと問題行動を起こす
- クローゼットやベッドの下などから出てこない
- リラックスしている様子が見られない
などの場合、猫ちゃんが何かに不安を感じている可能性がありますので注意しましょう。
2. トイレがスムーズ
猫にとってトイレの環境は重要
猫はトイレへのこだわりが強い子が多いです。トイレの環境に満足しているかどうかは、その子の生活の幸せの大部分を占めていると感じます。毎日スムーズに排泄している様子なら、猫ちゃんはそのトイレに満足していると考えられます。
ガチャガチャとトイレ本体をかく場合
排泄をした後に、猫砂だけではなくトイレ本体や周辺のものまでをガチャガチャとかくことがあります。もしかしたら、猫砂の量が少なくて「ちゃんと隠したいのに!」という不満の表れである可能性があります。猫ちゃんの性格によっては、ダイナミックに猫砂を掘って排泄物を隠すことで満足感を得る子も多くいるため、猫砂の量が適切か、猫砂の形状が好みかどうかをチェックしましょう。
うんちを隠さないのは安心の証?
一方、あえてうんちを隠そうとしない子もいます。猫が排泄物を隠そうとするのは、自分のニオイを周りに察知されないようにするためです。排泄物を隠さないということは、自分のテリトリーを主張するボス的な気持ちである可能性があります。
そのように自己主張するということは自分に自信があるということ、そしてその生活環境に安心しているため隠す必要がないということとも考えられます。
うんちを入念に隠すかどうかはその子の性格にもよりますので、うんちを隠しているからといって生活に不満があるわけではありません。特におおらかな性格の子や、1匹だけで飼われている猫ちゃんはうんちを隠さないことが多いと言われています。
3. 外を眺めている
外に出たいからではない
猫は窓辺が好きですよね!ひなたぼっこを兼ねて、家の外を観察する「ニャルソック」をする猫ちゃんは大変多いです。猫が外をぼんやり眺めている様子に「外に行きたいのかな?」と思ってしまいますが、猫が外を眺めるのは外に出たいからではありません。
眺めるだけで満足
猫は犬と違って散歩をする必要がないため、その一生を家の中で過ごすことになります。私たちからすれば「そんなの耐えられない!」と感じますが、猫にはおでかけの欲求はほとんどありません。犬には歩いて外を探索するフィールドワークの欲求がありますが、猫には長距離を歩くのではなく上下運動をする欲求があるという習性の違いによるものです。
猫がどうして外を眺めるのかというと、行き交う人や車、風の匂いなどを観察することが好きだからです。散歩の必要がないとはいえ、締め切った暗い部屋で過ごすのはとても退屈です。猫がひなたぼっこをしながらニャルソックできる場所を作ってあげると、猫ちゃんは外を観察しながらウットリして満足できるでしょう。
神経質な子の場合は見えない方が良い
神経質な子の場合、外の音や行き交う人、そして野良猫に強く警戒心を抱いてしまうことがあります。外からの情報に対して興奮してしまったり怯えてしまう場合には、逆に外が見えない方が良い場合もあります。道に隣接した窓や野良猫がよく通る場所の窓には、目隠しやカーテンをしてあげると良いでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ルナ / ♀ / キジトラ / 2.5kg
今回は、猫が今の生活に満足しているかどうかをチェックする行動を3つご紹介しました。猫は「寝子」が語源と言われているように、ウトウト寝ているのが当たり前のように思います。しかし、野性味が強く臆病な猫が心置きなくウトウトできるということこそ、その生活環境に安心し満足しているという証拠です。
トイレについても、さりげなくスムーズに排泄しているということが重要です。そして、猫が外を眺めているのも外に出たいからではなく、外からの情報を観察しながら、ひなたぼっこをすることに満足感を感じるためです。このように、なんの変哲もない日常的な行動の中にこそ、猫にとっての幸せがあるのです。