1.床と水平
猫の基本姿勢のしっぽ
床と水平~やや下に下がって伸びている状態のしっぽが平常心の猫の基本姿勢です。フラットな気持ちの猫は身体に余計な力が入っていないため、立っていたり歩いている時のしっぽは床と水平か、やや下がり気味に力まず伸びています。
この床と水平あたりの位置を基準にして、しっぽの高さで猫の気持ちを読み取ることができます。
しっぽが上がる時
猫のしっぽが高い位置に上がっている時には
- 楽しい
- 嬉しい
- 信頼
- 甘えている
などのポジティブな気持ちです。しかし、高い位置にしっぽが上がっていてもしっぽの毛がブワッと逆立っている時には威嚇姿勢になっているので要注意です。
しっぽが下がる時
しっぽを低い位置に力なく下げていたり、しっぽを足の間に入れ込んでいる場合には
- 恐怖
- 負けを認める
- しょんぼりしている
- 体調不良
などのネガティブな気持ちである可能性があります。
2.角度ゼロでピンと垂直
ごきげんなしっぽ
猫がしっぽをピーンとまっすぐ上げている時はごきげんな時です。自信があったり信頼している相手に会った時にも猫はしっぽを高い位置に上げます。
飼い主さんに対して
飼い主さんに呼ばれた時や近付いてくる時にしっぽをピーンと上げている時には、
- 甘えたい
- 嬉しい
- ごはんや遊びなどの要求がある
などの気持ちであることが考えられます。
子猫は母猫におしりを舐めて清潔にしてもらうので、自らしっぽをピーンと上げて母猫にアピールします。この名残りで、成猫になってからも飼い主さんに対して甘えや信頼の気持ちになった時に、しっぽを高く上げると考えられています。
また、飼い主さんが呼んだ際にしっぽをピンと立てるのは「なぁに?」「やぁ!」と相手にあいさつする意味もあります。人が手を挙げてあいさつするのと似ていますね。
3.先っぽだけ曲がっている
しっぽをまっすぐ高く上げている時、しっぽの先だけカクッと曲げていたりクエスチョンマークのように湾曲していることがあります。これは上記2のポジティブな気持ちとほとんど一緒ですが、まっすぐ垂直なしっぽと比べると、期待感が強めであるとされています。
- 遊んでほしい
- かまってほしい
- 「おかえり!」のあいさつ
などという気分であると考えられます。甘えたいという気持ちに加え、相手と関わりたいというアクティブな気持ちがある時にはしっぽの先が曲がってしまうようです。
4.山の型に曲げている
しっぽの真ん中あたりを持ち上げ、先を下にして山のような形に曲げている時は
- 緊張
- 警戒
- 攻撃
などの気分であると考えられます。
攻撃の気持ちが強い場合には、この山型のままでしっぽの毛を逆立てることもあります。猫ちゃんがこのようなしっぽになった時には「近付かないで!」と気が立っていますので距離を取ってあげてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:くるみ / ♀ / 3歳 / 茶トラ / 3.5kg
今回は猫のしっぽの角度と気持ちについて解説しました。基本的に猫がしっぽを高い位置に上げている時にはポジティブな気持ち、だらんと下げていたり足の間に入れ込んでいる時にはネガティブな気持ちであると考えられます。
しかし、しっぽが高い位置にあっても、毛が逆立っている時には威嚇姿勢となりますので注意しましょう。しっぽの先をカクッと曲げている時には「遊んでほしい」「ごはんが食べたい」などの要求や期待感が強いと考えられますので、猫ちゃんとのスキンシップをはかってみてください。
一方、山型に曲げている時には、威嚇や緊張といった攻撃的な気分である可能性がありますので注意してください。